住生活デザイン

建築都市工学部

松野尾研究室・住生活デザインスタジオ

住生活デザインスタジオでは、住居と社会との関係、居住者のライフスタイル、木造の架構、周辺環境と開口など、住居にまつわることを総合的に理解して、木造戸建住宅の設計ができるよう実践的な学びの場を設けています。特に、伝統構法を用いた実大の木造建築物制作プロジェクト、住宅の設計施工を手掛ける実務家との交流プロジェクト、武家屋敷などの歴史的建造物の活用に向けた調査プロジェクトの3つを主軸に取り組んでいます。

■プロジェクト紹介

もくらふとプロジェクト

学外の住宅設計施工会社と連携してワークショップを行い、授業の枠を超えた木造住宅に関する専門知識を学んでいます。2024年度は、鹿児島県の(株)IFOOにて、戸建住宅の即日設計ワークショップや木造建築のリノベーション現場の見学会を実施しました。プロジェクトでは家具デザイナーや設計者との交流を通して、実務家の仕事に触れることができるとともに、木造住宅に携わる働き方を考える機会となっています。

木造実大制作プロジェクト

他大学ではあまり見られない、木造の軸組を学ぶプロジェクトです。学生の設計案に対して、施工上の課題を改善し、実際のサイズで木造建築物を制作します。細部を観察しながら施工することで木造への理解を深めます。また、チームで取り組むことで、施工におけるコミュニケーションや役割分担の重要性を学ぶことができます。2025年1月にマリンメッセで開催された第5回九州木質建物構造展では学生自らが来場者に説明を行いました。

歴史的建造物活用プロジェクト

歴史的建造物の調査を行い、歴史的建造物の活用を考えるプロジェクトです。(一社)柳川暮らしつぐ会と連携し、2024年度は、十時家住宅の清掃活動や掘り割り沿いの景観調査などを行いました。さらに、景観調査を踏まえた十時家住宅の活用案や移住者向け住宅の計画案を、3月22日の「大学生が提案する古き建築、新しき建築が織りなすこれからの景観」と題した発表会で計画案を発表し、地元住民などの参加者と意見交換を行いました。