KSUプロジェクト型教育

教育/学部・大学院

卒業生インタビュー

九産大で自分の個性や確かな力を発揮できる場所を見つけた卒業生たち。

そのメッセージは、夢に向かって進もうとする一人ひとりの背中をそっと押してくれます。

ダイハツ工業 株式会社 勤務

畑田 紘志
畑田 紘志 さん

芸術研究科 造形表現専攻 2015年3月修了

ぜったいに、あきらめない。
最後まで粘り強くやりきる。
みんなで作り上げた経験が、今もチカラになっています。

「全日本学生フォーミュラ大会に出場する」。私はこの夢に向かって、学生主体で一台のフォーミュラカーを作り上げるプロジェクトに参加しました。やる気のある人が声を掛け合って集まり、工学部のメンバーが車体の製作を、芸術学部のメンバーが外観のデザインを担当しました。みんなで話し合って決めた車両の開発コンセプトは「人と車両の融和」。車両のスペックの追求にとどまらず、人が駆けることを優先して、操作性、安全性、装備性を追求しました。

製作の過程では、失敗も多くありました。大人数のメンバーと関わる中で、「遠慮しすぎても、自己主張が強すぎてもうまくいかない」というコミュニケーションの難しさも経験しました。しかし、あきらめず、粘り強く、メンバーみんなで協力し合って、無事に車両を完成させたときには、大きな達成感とやりがいを感じました。

卒業後、現在はダイハツ工業株式会社で、「クレイモデラー」という職に就いています。デザイナーが描いたスケッチや図面などをもとに、プロジェクトでも用いた工業用粘土「クレイ」を盛ったり、削ったりしながら、クレイモデルという原寸大の自動車モデルを製作します。製作したモデルが、ゆくゆくは商品となり、街中を走り回ることになります。

クレイモデルはフォーミュラプロジェクト同様にデザイナー、クレイモデラー、設計者など複数の人が関わり、協力しながら完成させていくのでコミュニケーションが大切になってきます。また、何度もやり直しを繰り返すことが、デザインの魅力向上に繋がるので、あきらめず粘り強く取り組んでいくことも必要です。

このようにフォーミュラプロジェクトで学んだことが社会人になった今でも活かされています。

皆さんも、学生時代に自分がやりたいこと、得意なことを何か一つでも探してください。そして、とことん打ち込んでください。たとえ時間がかかっても、結果は必ず後からついてくると思います。

学生時代に関わったPROJECT

芸術学部×工学部が共同でフォーミュラカーをつくる「学生フォーミュラ」プロジェクト。畑田さんは、工業用粘土の「クレイ」を使ってモデルを製作した。完成した車両『KSU-5R』(車長2775mm/車幅1380mm/車高1325mm)/総排気量600cc)は、福岡モーターショーに出展され、「九州学生製作車両展」でデザイン賞を獲得。

大和ハウス工業 株式会社 勤務

江川 詩乃
江川 詩乃 さん

工学部 住居・インテリア設計学科 2018年3月卒業

限られた「予算」や「納期」の中で多くの人と協力して良い建築を作る。社会での仕事を、学生時代に経験できたことが今に活きています。

3年次に、賃貸物件を扱うハウスメイトマネジメント様と連携した『Re:部屋プロジェクト』に参加しました。2LDKのファミリーマンションの一室で壁を取り払った大空間を作るリノベーションを行い、空室の解消をめざしました。オーナー様と企業様から出資いただく予算は、約200万円。「自由に行う設計」と違って、「予算や納期の中で良い建築を作る設計」は想像以上に大変でした。

この経験は、4年次の卒業設計で連携した三好不動産様との『スマイルデザインプロジェクト』でも活かされました。ひとりよがりではいけないこと。多くの人と協力して、建築ができあがること。他にも、設計者として大切なことを社会に出る前に肌で学びました。同時に、授業で培った自由なデザインの感覚が役に立つことも知りました。新たな価値のデザインを意識し、周辺環境の調査から入居者のターゲットを絞ったワンルームの提案は「若者ならではの、斬新で考えつかないもの」と企業様に喜ばれました。すぐに入居者も決まってとても嬉しかったですね。

2つのプロジェクトで培った設計の考え方は、就職活動でも強いチカラになりました。卒業後は、大和ハウス工業株式会社に入社する夢を叶えて、事業施設や医療機関の建築を担当しています。土地、建築の設計、協力事業者などを全体的にコーディネートして、プロデュースする仕事に取り組み、充実した日々を送っています。

振り返れば、「なんとなく」入学したこの学部が、今の私のはじまりでした。「もっとデザインを突き詰めたい」と夜遅くまで取り組む情熱が、自分に芽生えたことは驚きでした。九産大のキャンパスには、未来の可能性が待っています。迷うくらいなら、ぜひ飛び込んでチャレンジしてください。

学生時代に関わったPROJECT

工学部と不動産会社が連携した、中古集合住宅のリノベーションプロジェクト。図面や模型で終わらず、自身の設計作品を在学中に2つ実現させた。子どもの成長や家族のつながりを意識した作品は「日本都市計画学会九州支部長賞」を受賞。不満レスな部屋づくりを課題とした卒業設計は「日本インテリア学会全国大会最優秀作品賞」に輝いた

株式会社 秋川牧園 勤務

鳥羽 亮介
鳥羽 亮介 さん

経営学部 産業経営学科 2015年3月卒業

めざせ、農業で地域活性化!
野菜を育て、商品をつくり多くの笑顔を届けた情熱は、今も私の原動力です。

学内に2か所、香椎浜のアイランドシティに1か所。NPOや企業、行政などと連携したプロジェクトは、畑を作ることからスタートしました。めざすのは【無農薬・無添加・無加熱】をテーマに、生産・加工・流通を行う6次産業による地域の活性化です。畑では、家庭から出る生ごみや、和白干潟に大量に発生していたアオサを回収して、有機肥料にしました。同時に、みんなで加工のアイデアを考えました。

チームの代表商品となった「玉ねぎドレッシング」が完成した日は、今でも忘れません。大きく育った玉ねぎを、胸をはずませて地域のレストランへ運びました。シェフと共に玉ねぎを加工し、約450本のドレッシングが目の前に並んだとき、自分たちの活動が初めて「商品」になった達成感と地域の皆様に届ける期待感に包まれました。さっそく学内、アイランドシティ、天神などで販売して、結果は『完売』。ものづくりの面白さに、みんなでしびれた瞬間でした。

卒業後は、6次産業を自社で行う株式会社秋川牧園に就職。全国の生活協同組合やオーガニック食品を扱う方々へ商品の提案を行っています。食、環境、農業について最新の情報を学びながら、学生時代に取り組んだ「安心・安全」で「口に入っても間違いのない食品」を扱う日々は、充実感にあふれています。

皆さんも、何かひとつ全力で取り組むこと、最後までやりぬくことに挑戦してください。全力で取り組めば、自分の進みたい方向やめざす人に出会えます。最後までやりぬけば、多くのことを成し遂げる力が身に付きます。焦らず怖がらず、まずは一歩踏み出して、有意義な大学生活を送ってください。

学生時代に関わったPROJECT

経営学部・事業開発コースの学生チーム「farm3.0」による地域活性化プロジェクトNPO法人循環生活研究所、企業、行政などと連携して、無農薬の循環型農業を、6次産業に発展させた。鳥羽さんたちの作ったドレッシングは「安心・安全」と地域住民にも大好評。多くの功績は高く評価され、「ふくおか共助社会づくり表彰協働部門賞」を受賞。