建築学科
建築都市工学部2026年度入学希望者の方へ
2026年度のカリキュラムについては、以下、最新版の大学案内をご覧ください。
学科ニュース
建築設計競技
建築学科とは
社会が投げかける課題に対し、「答え」となる建築を追求。

いつの時代も人々の生活を守り支えてきた建築。建築学科では、伝統的な住まいを研究し、高齢化社会における「住」の在り方の探求、熊本地震の被害調査などを通して災害に強い建築の追求、地球温暖化軽減のため、心理的に涼しさを感じる空間の模索など、社会が抱えるさまざまな問題を解決するための「建築」を研究しています。このような研究のみならず、熊本地震で被災された方々の仮設住宅団地内の憩いの場となる集会所を実際に設計するなど、地域社会への貢献活動も積極的に行っています。また、学生たちの設計プロジェクトは全国レベルのコンクールで、毎年高い評価を得ています。
アドミッションポリシー
- 01
- 建築の設計・計画、建築歴史・意匠、 建築構造・材料・構法、建築環境・設備、都市計画に関する学修意欲の高い人
- 02
- 物事を多面的に考察し、自分の考えをまとめることができる人
- 03
- 建築学分野において卓越した能力を持っている人
学科の特色
01 九州随一の実践的建築教育
「計画・歴史」「環境・設備」 「構造・生産」の3分野を総合的に学べる、九州随一の実践的建築教育の場です。建築業界への高い就職率と就職実績があります。

02 九州から世界へ、グローバルな建築人材を
専門知識の英語表現を学ぶ科目を設置。海外の大学と交流活動も実施。国際的に通用するグローバルな建築人材の育成を行っています。

03 大学で学んだ基本を、学外で実践的技術に
授業課題等の正課活動に加えて、国内外のワークショップへの参加、被災地で建築を通した支援活動を行い、学外でも実践的な建築設計法を学んでいます。

Advanced Program
やる気に応える応援プログラム!
実践的建築力養成プログラム 【ABC建築道場】
意欲や向上心の高い学生を対象とし、高度で実践的な教育を通じて、高い技術を伴った建築力を身につけます。
- 毎週、設計と議論を行う 「しゅうまい」の実施
- 第一線で活躍する建築家等を招聘した講演会
- 国内外へのワークショップへの参加
- 活動展の企画・運営
- 独自の卒業設計講評会の企画・運営
- 全国規模の卒業設計講評会への参加

4年間の学びの流れ
1年次 学びの基礎づくり
建築の原点である住宅を題材に「見て、触って、造る」体験学習で建築学を学ぶための基礎をつくります。
建築学科の科目
化基礎数学・基礎物理・日本建築史・建築構法・建築都市入門・建築数学Ⅰ・建築設計製図I・建築設計製図Ⅱ・住宅計画・建築構造力学I・建築材料・物理・熱環境計画・物理演習
など
2年次 専門的な学びの基礎づくり
「計画・歴史系」、「環境・設備系」、「構造・生産系」のそれぞれの分野において学修をします。
建築学科の科目
工業概論・建築設計製図I・建築汎論I・建築汎論Ⅱ・建築数学Ⅱ・建築設計製図Ⅳ・施設計画・空気環境計画・建築設備計画・音環境計画・建築構造力学Ⅱ・建築構造力学Ⅲ・建築材料・西洋建築史・建築デザイン・鉄筋コンクリート構造・建築構造力学Ⅱ演習・建築構造力学Ⅲ演習
など
3年次 専門分野を選択・学修
自身の適性に合った研究室に入り、それぞれの専門分野に応じた技術を深く学びます。
建築学科の科目例
建築製図I・基礎测量学・建築学特論Ⅱ・建築法規・建築デジタル演習・都市計画・グリーンインフラ論・プログラミング入門・職業指導・空間構成演習・近代建築史・建築学特論I・建築環境工学演習I・建築環境工学演習Ⅱ・建築設備設計・建築環境工学実験・インターンシップ・構造設計法・技術者倫理・建築英語・建築設計製図V・応用建築設計製図・鉄骨構造・建築施工I・建築施工Ⅱ・防災工学・木質構造・基礎・地盤工学・材料構造実験・保存修景計・地域ストック活用論3年次・専門分野を選択・学修・自身の適性に合った研究室に入り、それぞれの専・門分野に応じた技術を深く学びます。・建築製図I
など
4年次 将来 (就職・進学) に向けての活動
これまでの集大成として、卒業論文または卒業設計に取り組みます。
建築学科の科目
建築製図Ⅱ・卒業研究
など
授業ピックアップ
鉄骨構造の本質を歴史から理解し、
技術の進化を学ぶ
鉄骨構造 | 姜 優子 准教授

国内建築物の30~40%は鉄骨構造(鋼構造) で造られています。鉄骨構造の建物が造られるようになってから100年が過ぎ、新しい鋼材・構造システムの開発などの技術が日々進歩しています。建築を学ぶ学生には「鉄筋コンクリート構造」「木質構造」などと並び基本の科目の一つであり、「建築構造力学」との結びつきが理解しやすい科目でもあります。設計の基礎となる原理、理論などの本質が理解できるように、出来るだけわかりやすく、歴史を振り返りながら、最新の材料・構法・解析法まで、演習課題も交えながら学んでいきます。
18世紀半ばから20世紀に現れた先進的な
建築の特徴に注目
近代建築史 | 冨田 英夫 教授

建築史は、古代から現代までの建築の歴史について学ぶ学問です。建築学科では、日本建築、西洋建築、そして近代建築の歴史について学ぶことができます。なかでも近代建築は、現在、私たちの身の回りに存在する一般的な建築の基盤となっています。そのbauhaため、近代建築がどのように形づくられたのかを学ぶ「近代建築史」は、現代の建築を深く理解するためには必要不可欠な学びとなっています。「近代建築史」の授業では、おおよそ18世紀半ばから20世紀に現れた、先進的な建築の形・色・素材・思想の特徴に注目します。
ゼミピックアップ
大庭 知子ゼミ
空き家から始まる、
地域貢献の新たな章

当研究室では、「空き家の再生・活用」を通じて社会課題に取り組みます。シェアハウス、ゲストハウス、福祉施設など様々な建築物を対象に、建築が地域社会に与える影響を研究しています。フィールドワークを基本とし、GISや統計分析も活用しています。実践的な学びを通して、地域貢献を目指します。
空き家を再生し、社会に新たな価値をもたらす方法を探究しています。建築が地域社会に与える影響を実地調査と分析を通じて学びます。もし社会貢献に関心があり、実践的な学びを求めているなら、ぜひ私たちの研究室に。
水谷 華音 さん 3年
筑前高校/福岡

隈 裕子ゼミ
その家はほんとうに快適!?
体験して測って自分たちで判断しよう!

「冬暖かく夏涼しい家」は当たり前の時代になってきました。このゼミナールでは、さらに自然エネルギーを取り入れることで、高い快適性と省エネルギー性をもつ居住環境を実現します。SDGsや脱炭素といった社会の課題に対して、建築がどのように関わっているのか、自分たちの力で学び考えながら高い技術と専門知識を身につけていきます。
全館空調システムの開発に関わり、住宅の快適性や省エネルギーについての研究を行っています。実際にシステムを導入している住宅に、見て、触れて、深く学ぶことができるのが研究室の魅力です!
池上 希 さん 3年
島原工業高校/長崎

資格・進路データ
目指せる資格
- ■一級建築士 二級建築士
- ■コンクリート技士・主任技士(要実務経験)
- ■建築設備士(要実務経験2年)
- ■建築施工管理技士(1・2級要実務経験)
- ■宅地建物取引士
- ■高等学校教諭一種免許状(工業)
- ■学芸員
- ■社会教育士(養成課程) 等
業種別グラフ

主な就職先
(株)竹中工務店/五洋建設(株)/(株)安藤・間/三井住友建設(株)/西松建設(株)/(株)錢高組/松尾建設(株)/上村建設(株)/高砂熱学工業(株)/(株)九電工/三機工業(株)/(株)大気社/ダイダン(株)/新菱冷熱工業(株)/大和ハウス工業(株)/積水ハウス(株)/住友林業(株)/(株)一条工務店/ミサワホーム九州(株)/大東建託(株)/鹿島建物総合管理(株)/西日本旅客鉄道(株)/(株)日企設計
卒業生インタビュー
下釜 大輝さん
諫早高校 / 長崎
- 就職先
- 三井ホーム株式会社
建築学科で取り組んできたことを通して、自分がどのような建物に興味があり、どのような人を喜ばせたいのかを改めて考え、注文住宅を強みにするハウスメーカーを選びました。 少しでも早く、誰かのために働けるよう頑張ります。

橋本 陸さん
佐世保工業高校 / 長崎
- 就職先
- 積水ハウスリフォーム株式会社
ゼミで様々な建築物の事例を研究していく中で、リフォームの面白さや重要性を感じるようになったことが、 進路選択につながりました。これからも色々な建築物を見ることで、発想力を磨いていきたいと思っています。

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