生命科学科
生命科学部2026年度入学希望者の方へ
学科ニュース
生命科学科とは
人類が抱える3大課題に取り組む。やりがいも、チャンスも大きい。

今、人類は3つの大きな技術課題を抱えています。脱温暖化と高度情報化社会に対応した「先端化学(材料)技術」、高齢化社会や、美・健康・医療を支える「生命科学技術」、世界的な人口拡大による食糧問題を解決し、安全・安心な食品を提供する「食品開発技術」です。生命科学科では、それらの課題解決に取り組む3つのコースを設置しています。企業や他学部連携による共同研究プロジェクト等の活動を通して、卒業と同時に実社会で即戦力として活躍できる人材を育成します。
アドミッションポリシー
- 01
- 専門分野を学ぶ上で必要となる理科、 数学、国語、英語等の基礎学力を有する人
- 02
- 化学又は生物学領域の専門分野に興味があり、知識や技術を活かして社会に貢献したいと思っている人
- 03
- 広い視野と公平・公正な判断力を養うために、 幅広い学問領域についても学習する意欲のある人
- 04
- 学内外の様々な活動に対して、協調性を持ちながら積極的に取り組むことのできる人
学科の特色
01 化粧品に関する実学教育
企業の化粧品研究者として経験豊富な教員の指導により、化粧品の技術開発・商品設計・有効性評価・対象物である皮膚/毛髪に関する科学を学びます。

02 遺伝子・ゲノム研究センターの新設
がん・生殖・育種などの遺伝子・ゲノム研究を進めている教員が中心となり、実験技術や設備などを共有し、 研究成果を積極的に発信するための機関として新設しました。

03 食品ロス低減への支援
「食品微生物制御センター」を開設し、国内大手食品企業や食品関連団体と共に食品ロスの低減を目指した取り組みを行っています。

Advanced Program
やる気に応える応援プログラム!
九州有力企業への就職支援プログラム
選抜された学生を対象に、授業・ゼミ以外にオントップで教育を行い、九州地区の有力企業・研究機関への就職を目指します。
[学部教員や外部講師による徹底した少人数教育]
- 論理的思考力アップ講座:クリティカルシンキング、PDCA ・STPD研修等
- 研究者スキルアップ講座:文献輪読、研究体験、データ解析訓練等
- プレゼンテーション力・コミュニケーションカアップ講座
- 有力企業・研究所訪問とディスカッション

4年間の学びの流れ
1年次 学びの基礎づくり
化学、生物、物理、数学、英語、化学実験および生物学実験などの生命科学部の基盤となる基礎的知識や技術を学修するとともに、環境科学や情報科学についても学びます。
生命科学科の科目
化学実験・生物学実験・生命科学概論・化学Ⅰ・化学Ⅱ・生物学 Ⅰ・生物学Ⅱ・地球科学・情報科学Ⅰ・情報科学Ⅱ・環境科学Ⅰ・基礎数学・基礎物理・物理学
など
2年次 専門領域の基礎を学ぶ
研究室に所属し、学修の成果をまとめる卒業研究に取り組みます。1年半の研究活動で、研究技術、データ分析力、プレゼンテーション力などを身につけます。
※3年次後期から研究室に所属します。
3年次 専門的な理解を深める
最先端の情報技術に関する理論や実践力を講義や演習で修得。各研究室で本格的な研究活動を開始します。
生命科学科の科目例
プレ卒研実験・有機化学Ⅲ・薬学I・薬学Ⅱ・有機機能材料・無機機能材料・化粧品製剤学・環境科学Ⅱ・プレ卒研ゼミナール・キャリア演習 (実践)・化粧品機能学・プログラミング入門・複合材料・化学工学・栄養化学・生体工学・医用工学
など
4年次 研究室に所属し、 学修の成果をまとめる
最先端の情報技術に関する理論や実践力を講義や演習で修得。各研究室で本格的な研究活動を開始します。
生命科学科
卒業研究
など
2年次からコースを選択
-
応用化学コース
化学を基盤とした教育 ~ナノおよびエコサイエンス分野
- 授業例
- 応用化学実験・物理化学I・生化学Ⅰ・微生物学・有機化学Ⅰ・分析化学Ⅰ・食品科学・植物学・無機化学Ⅰ・高分子化学・分子生物学Ⅰ・化粧品基礎科学
-
生命科学コース
生命科学を基盤とした教育~ライフサイエンス分野
- 授業例
- 生命科学実験・生化学Ⅰ・細胞生物学・動物学・微生物学・化粧品基礎科学・分析化学I・物理化学Ⅰ・分子生物学Ⅰ・有機化学I・遺伝学・無機化Ⅰ
-
食品科学コース
食品科学を基盤とした教育~フードサイエンス分野
- 選択授
業例- 食品科学・微生物学・食品衛生学・植物学・生化学Ⅰ・遺伝学・分子生物学II・細胞生物学・食品加工・保蔵学・水産学・生化学Ⅱ・化粧品基礎科学・動物学
- 選択授
-
応用生物学コース
生物学を基盤とした教育 ~バイオサイエンス分野
- 選択授
業例- 植物学・生化学Ⅰ・微生物学・分子生物学 I・食品科学・遺伝学・食品加工・保蔵学・水産学Ⅰ・有機化学I・食品衛生学・分析化学Ⅰ・無機化学I・動物学
- 選択授
授業ピックアップ
食品の安全性を
保つ手法を学ぶ
HACCP論 | 中山 素一 教授

HACCPとは、原材料の入荷から製品出荷までの工程で食中毒菌汚染や異物混入等の危害要因 (ハザード) を把握した上で、危害要因を除去又は低減させるために特に重要な工程を管理し、製品の安全性を確保する衛生管理の手法です。多くの国で採用され、日本でも原則として全ての食品等事業者で制度化されています。単位を取得すると「HACCP管理者」の資格が取得でき、食品業界への就職活動で役立ちます。
私たちの身体はどのように外敵 (異物) から
身を守っているのか?身体の免疫システムを
学ぶ
免疫学 | 高杉 美佳子 准教授

免疫とは、私たちの身体が外敵 (異物) から身を守るための生体防御システムです。「細菌やウイルスなど病原体の侵入を防ぐ」、「細菌やウイルスに感染したり、ワクチンを接種するとその感染症に罹りにくくなる」、といったことにはすべて免疫系が関わっています。一方で、通常では無害な異物に対して免疫系が過剰に反応するとアレルギーを発症したり、自分自身を異物として見なし攻撃すると自己免疫疾患となります。この授業では、免疫システムの概要を学びます。大学院進学や製薬業界など生命科学分野への就職を考えている学生に受講してほしい科目です。
ゼミピックアップ
佐野 洋一ゼミ
元気な作物は土壌環境の
改善から始まる

現在の作物は農薬や化学肥料の使い過ぎにより作物自身での抵抗力が弱まっています。 土壌の改善および低農薬、低化学肥料でも元気に育つための「土壌カンフル剤」を機能性材料として開発し、展開しています。国産木材からキノコの担子菌を利用し、化学薬品を一切使用しないで、この機能性材料の開発に成功しました。
化学肥料により土壌中に蓄積された固定化リンを可給態化する資材の開発研究を行っています。これにより、リン酸過剰土壌の改善と植物の生育の活性化が期待できます。
副島 麻友 さん 4年
日田高校 / 大分

松尾 恵子ゼミ
化粧品を科学する研究室

化粧品は、衛生や清潔といった機能価値だけでなく、人々に美しさ・健康を通じて、喜びや安らぎを届けられる大変意味のある存在です。また化粧品は、皮膚科学、界面科学、材料科学、感性科学など多くの科学技術の集合として一つの商品が作り上げられています。そのような化粧品の製剤を科学技術的視点から見つめて、化粧品の有用性を高める研究を行っています。
化粧品には様々な化学反応や物理作用が用いられています。その中でも、私は低刺激かつ起泡性の高いボディソープの製剤化研究を行っています。自分で化粧品を設計できる点が魅力です。
永井 拓郎 さん4年
樟南第二高校/鹿児島

化粧品には様々な化学反応や物理作用が用いられています。その中でも、私は低刺激かつ起泡性の高いボディソープの製剤化研究を行っています。自分で化粧品を設計できる点が魅力です。
永井 拓郎 さん4年
樟南第二高校/鹿児島

資格・進路データ
目指せる資格
- ■中学校教諭一種免許状(理科)
- ■高等学校教諭一種免許状(理科)
- ■毒物劇物取扱責任者
- ■HACCP管理者 (日本食品保蔵科学会認定)
- ■食品衛生管理者等資格
- ■食の6次産業化プロデューサー (レベル2)
- ■フードサイエンティスト
- ■甲種危険物取扱者
- ■学芸員
- ■社会教育士 (養成課程) 等
業種別グラフ

主な就職先
富士フイルムビジネスイノベーションジャパン(株)/全国農業協同組合連合会/コカ・コーラボトラーズジャパンベンディング(株)/日本化薬(株)/(株)もち吉/(株)高田工業所/(株)リョーユーパン/大黒天物産(株)/富田薬品(株)/(株)ダイショー/ミニストップ(株)/福岡八女農業協同組合/(株)あわしま堂/日本ステリ(株)/(株)久原本家グループ本社/(株)イケダバン/新日本製薬(株)/名糖産業(株)/藤本製薬(株)/中国化薬(株)/鹿児島県農業共済組合/筑紫農業協同組合/(株)ひよ子/九州乳業(株)/(株)ふくれん/旭酒造(株)/(株)クロレラ本社/福岡県中学校教員
卒業生インタビュー
岩見 洸さん
日向学院高校 / 宮崎
- 就職先
- 新日本製薬株式会社
自分の肌の悩みをきっかけにスキンケアに興味を持っていました。大学では、化粧品や肌の構造について知識が深まり、化粧品に関わる仕事がしたい気持ちが強くなりました。今後も、自分の探究心を活かして取り組んでいきたいです。

冨谷 美月さん
福岡舞鶴高校/福岡
- 就職先
- 名糖産業株式会社
幼い頃から親しみのあったアルファベットチョコレートやチョコボールアイスのメーカーの研究開発職に就職が決まって喜んでいます。早く一人前の研究者となって、アイスクリームの新商品を開発したいと思っています。

松田 渓さん
太宰府高校/福岡
- 進学先
- 九州産業大学大学院 工学研究科
主に蛍光色素に関する研究を行っていますが、世界初の技術となるカラー電子顕微鏡の開発に携わるなど、充実感を持って大学院生活を送っています。また、学外へ発信する機会も多く、国際展示会での講演も経験しました。

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