日本文化学科
国際文化学部2026年度入学希望者の方へ
2026年度のカリキュラムについては、以下、最新版の大学案内をご覧ください。
学科ニュース
日本文化学科とは
世界への扉を開くカギは、日本文化を知り尽くすこと。

世界から注目されている日本の文化。その魅力を理解し、発信することは国際的に活躍する人材に欠かせない資質です。日本語教員は海外からの移住者と共生する社会に不可欠で、教育を通じて日本文化を世界に広めることができます。また、高い日本語能力によるコミュニケーション力は、外国語能力向上にもつながります。国語教諭免許取得で得た知識は、就職活動にも有利。多くの企業経営者が、人文学の教養が経営に欠かせないと述べています。本学科での学びを通し、グローバルな視点で文化を広く見渡しましょう。AIにはない豊かな「人間らしさ」を持ち、未来の変化に対応できる人材を養成したいと考えています。
アドミッションポリシー
- 01
- 日本文化 (文学・言葉・民俗・歴史) に関心がある人
- 02
- 日本文化について、グローバルな視野から学ぶことに意欲のある人
(入学者の受け入れ方針) - 03
- 日本文化についての専門的な理解を通して、社会に貢献したいと考える人
※登録日本語教員に関わる養成課程については、 申請予定。 (ただし、文部科学省における審査の結果、 予定した実践研修 (又は養成課程)が開設できない可能性があります。)
学科の特色
01 日本語・日本文化のスペシャリストに
日本語・日本文学・民俗学・歴史学にわたる総合的な視野で日本文化を学びます。卒業生は一般企業・公務員、中学・高等学校の国語教員、日本語学校の教員として活躍中です。

02 〈研究例〉教育文化交流史一海を渡った日本人教師たち一
戦前、大陸に渡った日本人教師による現地での教育、異文化交流を研究。日本はこの先、多死社会となり、外国人の受け入れは喫緊の課題。起こり得る状況についてヒントを探ります。

Advanced Program
やる気に応える応援プログラム!
信頼される教師になるために学び続けるKSU教師塾【KSU教師塾】
The Academy for Educational Leadership (AEL)
全学の教職課程履修者に対し、教員になるための心構えと実力を育てる「KSU教師塾」を開塾しています。教員採用試験合格を通過点とし、対話力、授業力、知力を高め信頼される「教師」になることを目指します。
- 一次試験対策講座
教職教養試験の対策を中心に行っています。教員になってから必要となる法的知識、教育の歴史的背景等を身近に感じる教育原理のほか、生徒指導、教育心理、 教育時事等、学校現場の状況と照らし合わせながら考えを深めていきます。 - 二次試験対策講座
授業実践力を高めるため、模擬授業の演習を行います。塾生同士、 授業を見合い、議論を重ね、生徒に寄り添った授業展開ができるようお互いを高め合います。面接演習を通して、同僚、保護者との対話力、臨機応変な対応力を高めます。教員からの様々な質問に対し、即座に考え対応する、次回の演習に向けて準備をすることの繰り返しで確実に力をつけていきます。 - 一人ひとりの思いを大切にした相談体制
週に1回程度、教職実習室や教職支援室での相談会を開いています。 教員になる不安、進路の悩み、教育実習に向けての準備等様々な相談にのっています。 楽しい会話でほっとした時間を過ごすこともあります。

4年間の学びの流れ
1年次 基礎づくり
「ゼミナールⅠ」をホームグラウンドにして、共通科目を中心に受講し、日本文化を学ぶための基礎力づくりに励みます。
日本文化学科の科目
日本文化入門・アジア文化入門・欧米文化入門・日本語教育学入門・日本語教育文法論・ゼミナールI・日本文学・日本文学史・日本語学・日本語表記論
など
2年次 ゼミ選択・専門分野の基礎を習得
「ゼミナールⅡ」での報告や専門科目を通じて、日本文化を自らの言葉で語るための知識と理解を深めます。
日本文化学科の科目
日本語教授法・日本語教育授業研究・ゼミナールⅡ・文学実地踏査A・文学実地踏査B・プロジェクト演習・日本古典文学概論・日本近代文学概論・日本古典文学講読・日本近現代文学講読・日本語文法論・文章表現法A・文章表現法 B・民俗学概論・歴史学概論・伝統文化論・伝承文学論・文学と歴史・言葉と文化・国語科教育法A・国語科教育法 B・漢文学・書道実技
など
3年次 専門分野をさらに深く研究
「ゼミナールⅢ」、専門科目など、高度な専門性と多彩な手法を備えたカリキュラムで、研究に励みます。
日本文化学科の科目
日本語教育実習・ゼミナールⅢ・日本文学特講・日本古典文学特講・日本近代文学特講・日本語音韻論・民俗学特講・歴史学特講・メディア文化論・出版文化論・言葉と社会・くずし字読解・国際日本学・考古学・教科指導法A(国語)・教科指導法B(国語)
など
4年次 将来 (就職・進学)に向けての活動
学びの集大成として、卒業論文を執筆し、日本文化に関する自分の研究成果を仕上げます。
日本文化学科の科目
卒業論文・卒業研究
など
授業ピックアップ
日本語表記を専門的に学び、 日本語と
日本文化について知識を深める
日本語表記論 | 辛島 美絵 教授

日本語の文字と表記について専門的に学ぶ授業です。日本語は「種」なら「たね」「タネ」「TANE」のように、一つのことばに対して様々な書き方があり、使用される文字も、漢字、ひらがな、カタカナ、ローマ字と多様です。私たちはどのような原理でこれらの文字を使い分けているのでしょうか? そこにどのような歴史的背景があるのでしょうか?この授業を通して、漢字と仮名の歴史、漢字文化圏の多様性、現代の表記法のルールなどを学習し、日本語と日本文化について知識を深めていきます。
私たちの取るに足りない話を、 生活文化や
人びとの心情を知る資料として読み解く
伝承文学論 | 川松 あかり 講師

文学と言えば、有名な作家が書くものだと思っていませんか?でも、私たちは日々誰かと何かを話し、SNSにもつぶやいています。そんな名もない人びとの取るに足りない話を、生活文化や心情を知る重要な資料としてきたのが、民俗学の口承文芸研究です。本講義では、口承文芸の視点から互いの話に耳を傾け合う技法を学びます。
ゼミピックアップ
須永 敬ゼミ
福岡市内の寺社資料調査による
地域社会への貢献

福岡市内の神社や寺院に赴き(香椎宮・志賀海神社など)、そこに所蔵される貴重資料の整理・調査・分析を通じて、学内では成し得ない高度に専門的な授業を実践しています。本プロジェクトの調査成果は、調査対象となる寺社はもちろん、福岡市にも提供されており、地域社会における文化財保護や文化財行政に貢献しています。
志賀海神社調査では、本来博物館などのガラスケース越しでしかお目にかかれないような資料を実際に手に取り、管理作業のお手伝いをしました。緊張しましたが、当時の時代背景などを考えながら楽しく作業ができました!
古賀 千弘 さん 2年
三養基高校/佐賀

酒井 順一郎ゼミ
ステレオタイプの「日本」でなく
「REAL JAPAN」を探求

戦時期に日本がどのようにアジアで文化交流 (学校教育、日本語教育、書籍、映像等)をしたのかを研究しています。 ここで得た教訓は独りよがりの文化交流の危うさです。相手の国の言語、文化習俗を学ぼうとせず、自国の文化習俗の感覚のままで交流した結果、多くの摩擦がありました。今や異文化の人々と仕事をするのは当たり前の時代です。 これらの教訓を学んでみてはいかがでしょうか?!
成功する「産大生」の条件は①時間管理②語学力③文・理・芸を幅広く学ぶ④国内外との交流⑤仲間と社会活動です。このゼミは熱く、楽しみながら行っています。世間の評価を覆す「産大生」を一緒に目指しませんか!!
原口 沙弥 さん 2年
ありあけ新世高校/福岡

資格・進路データ
目指せる資格
- ■中学校教諭一種免許状(国語)
- ■高等学校教諭一種免許状(国語)
- ■旧本語教員
- ■学芸員
- ■社会教育士 (養成課程)
※登録日本語教員に関わる養成課程については、 申請予定。(ただし、文部科学省における審査の結果、予定した実践研修(又は養成課程)が開設できない可能性があります。)
業種別グラフ

主な就職先
大分県庁/鳥取県庁/福岡県中学校教員/福岡市中学校教員/北九州市中学校教員/福岡県小学校教員/福岡県立福岡視覚特別支援学校/九州産業大学付属九州高等学校/(学)東福岡学園 東福岡高等学校/賀福(学)高宮学園 代々木ゼミナール/(独)国立病院機構九州グループ/(株)岡銀行/遠賀信用金庫/佐県農業協同組合/(株)ローソン/(株)イズミ/九州旅客鉄道(株)/アップルジャパン(同)/イオン九州(株)/(株)ゾフ/福岡県立社会教育総合センター
卒業生インタビュー
湯浅 未悠さん
米子西高校 / 鳥取
- 就職先
- 鳥取県庁
学芸員養成課程と教職課程を履修。その両方に魅力を感じ、博物館や教育機関に携われる県庁を進路に選択。授業で得た日本文化や文学に対する知識を発揮できる就職先だと思います。

蔵重 のぞみさん
サビエル高校/山口
- 就職先
- 福岡市 中学校教諭
文学や民俗学など、様々な角度から日本文化に触れ、深く学ぶことができるのが、日本文化学科の魅力です。 国語教諭として教壇に立つこれからは、多くの生徒に国語を好きになってもらえるよう魅力を伝えていきたいです。

古永 好未さん
梅光学院高校/山口
- 進学先
- 九州産業大学大学院 国際文化研究科
卒業論文の執筆を通して、もっと学びたいという気持ちが強くなり、大学院進学を希望しました。将来は教育に携わりたいと考えており、大学院での研究とは別に国語の教員免許取得を目指しています。

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