馬寄(まいそう)団地解剖ミュージアム

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建築都市工学部×独立行政常人都市再生機構(UR都市機構)×福岡県住宅供給公社×福屋建設(株)

プロジェクト概要

戦後の住宅難を改善した「51C型」の間取り
解剖で発見した暮らしの歴史を現場に展示。

馬寄団地(2DK24戸、昭和29(1954)年建築)は、現代住宅史上重要な「51C型」が現存する集合住宅です。「戦後の日本人は住まいについて何を考え、つくり、どのように生活していたのか。」馬寄団地解剖ミュージアムは、現場での実物体感に終わらず、室内を解剖し、展示空間をつくり市民に知見を示す、学内では不可能なプロジェクト型教育でした。

1階のテーマは「仕組」。基礎部分の構造が見られるしかけを施した構造体験室です。2階の「背景」では「51C型」に至るまでの日本の住まいと暮らしの歴史を紹介し、3階の「比較」では生活スタイル・間取り・広さ・平均身長等、当時と今を徹底比較しました。また4階の「展開」は現代風にリノベーションした団地とし、大胆な発想の空間が体験できました。プロジェクトは、日本都市計画学会九州支部長賞を受賞しました。

プロジェクト参加学生の声

川口 貴史
建築都市工学部 住居・インテリア学科・3年 長崎県・佐世保工業高等学校
  • 戦後の住宅難にあえぐ日本で、食寝分離や就寝分離などを限られた面積の中で成り立たせていた「51C型」という公営住宅の標準設計を、私は当初、文字でしか知りませんでした。解体間近だった馬寄団地を、この手で解剖し研究できたことは、血や肉を帯びたリアルな体験として私の記憶に残りました。この貴重な学修成果は、社会に出て生きていく上で大きな力 になると実感しています。

期待できる学生のスキルアップ

  • 建築の実体的なしくみを学修できる。
  • 展示実習を行うことで展示設計・施工技術を修得できる。
  • 運営体験することで運営技術を修得できる。
  • 市民に公開することで地域社会への文化的貢献ができる。

担当:福山秀親 諫見泰彦 信濃康博 日髙暢子

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