ICTを活用した自治体コミュニティバスの運行管理支援

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情報科学部×福岡県遠賀郡芦屋町×福岡県福津市×福岡県糟屋郡新宮町

プロジェクト概要

アプリを導入したGPS機能搭載のタブレット端末,プロジェクト参加学生,システム構成イメージ,学生が乗客に操作方法を説明している様子

平成25年度以降継続実施されている県内5大学の連携事業「ふくおか IT Workouts」における官学連携の取り組みとして、県内の連携自治体が運行するコミュニティバスの利用客数及び利用動向を把握するための各種アプリを開発しています。これらのアプリを導入したGPS機能搭載のタブレット端末を用いて、利用客数及び利用動向の調査を実施しています。調査では、バス利用客が降車するたびにタブレット端末のアプリ画面をタッチ、あるいはバス運転手が乗降客数を入力することで、GPS(位置)情報・日時・アンケートの回答番号あるいは乗降客数が記録され、バス停毎の利用状況を把握できます。収集した各種データを集計分析した上で各連携自治体に提供されており、今後のダイヤ改正等の運行改善に貢献することが期待されています。

また、コミュニティバスのさらなる利用促進に向けた、バス情報のオープンデータ化にも取り組んでいます。世界標準の公共交通データ形式GTFS(General Transit Feed Specification)のデータ作成のための各種ツールも開発しています。平成28年度には新宮町コミュニティバス「マリンクス」と町営渡船「しんぐう」のGTFSデータを作成し、Google社に提供した結果、地図サービスGoogleマップでの経路検索結果に「マリンクス」「しんぐう」が登場することとなりました。国内でも少数かつ先進的事例として注目されています。

プロジェクト参加学生の声

菊池 貴文
情報科学部情報科学科3年 福岡県・八幡高校出身
3年生のときからコミュニティバスに実際に乗車し、位置情報の確認などの実地調査に取り組んできました。バスの運転手さんや乗客の方から声をかけられ、コミュニティバスの必要性を実感でき、“もっと利用しやすいものにしたい”という強い思いが湧いてきました。今後アプリの開発等の研究活動を通じてより町の公共交通の発展に貢献できたらと考えています。

期待できる学生のスキルアップ

  • 自治体が抱える課題に取り組むことで、実践的な各種スキルの向上が期待できます。
  • 自治体関係者とのやりとりによるコミュニケーションスキルの向上
  • 成果発表によるプレゼンテーションスキルの向上
  • ICTを活用することによるアプリ・システム開発スキルの向上

担当:稲永健太郎

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