学生が大川家具をデザイン

 本学芸術学部生活環境デザイン学科プロダクトデザイン専攻19名と、建築都市工学部住居・インテリア学科5名、商学部経営・流通学科7名、計31名の学生が、新しい視点で大川家具の魅力を伝える「大川家具デザインプロジェクト」に取り組みました。

 2012年から続く同プロジェクトは、大川家具工業会に加盟している家具メーカーと新商品の開発を共同で行うもので、学生が提案したデザインは企業によって試作品が製作され、一部は商品化されています。

 大川家具の特徴について学修した学生たちは、柔軟な発想でデザインを提案。家具メーカーと意見交換を重ね、約1年をかけて試作品を作成しました。

 今回、学生たちがデザインした大川家具は、4月13日(土)、14日(日)に、大川産業会館(大川市)で開催の「第15回春の大川木工まつり」で展示されました。SNSを活用した商品紹介やPR動画制作、成果品の展示計画も行い、展示会場のデザイン・設営・管理・撤収まで、一連の流れを経験しました。来場者から「学生のデザインしたものが実際に製品として販売されているのですね」という声も聞かれ、アイデアの質の高さに驚かれている様子でした。

 プロジェクトに参加した芸術学部生活環境デザイン学科4年の吉山実咲さん(佐賀県神埼高校)は「基本的な寸法や規格、業界でのルールなどがあるため、自由な発想だけではデザインを決められないという壁に直面しました。グループ全員で既存の家具の特徴を研究し、展示会に足を運んで実際の家具を観察し改善を重ねたことで、壁を越えることができました。この経験は、さまざまな人が関わる制作で生かせると考えています」と語りました。

【芸術学部・建築都市工学部・商学部】

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