「柿右衛門様式窯」窯開きで酒井田柿右衛門客員教授が作品を講評しました

 10月28日(水)、九州産業大学柿右衛門様式窯で、窯開きを行いました。窯開きは2000年から実施しており、今回で62回目を迎えます。

 1,260度の高温を得るため徹夜でまきを燃やした窯焚きから1週間、この日窯から取り出した作品は、芸術学部生活環境デザイン学科の学生と陶芸講座に参加した地域の方々が制作した約400点です。

 学生12人は80度の熱気がこもる窯の中から作品を慎重に取り出し、十五代酒井田柿右衛門芸術研究科客員教授から、釉薬の調合による仕上がりや焼成後の底の厚みなどについてアドバイスを受けました。

 卒業後も陶芸の道に進むという同学科4年の濵田洋輔さん(宗像高校)は、「電気窯に比べて、光沢感が増すとともにまきの灰をかぶることで出る作品ごとの表情が魅力です。大学でこの経験ができたのは、とても貴重でした」と語りました。

 

◆九州産業大学柿右衛門様式窯
 登り窯と単窯の機能をあわせ持つ薪窯で、2000年10月に設置しました。これは、当時、本学大学院芸術研究科教授だった故・十四代酒井田柿右衛門氏が「芸術を志す若者たちに、伝統工芸の奥深さを直に感じてもらいたい」と、門外不出の柿右衛門窯を踏襲して設計された、日本で唯一のものです。

 【芸術学部】

 

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