十五代酒井田柿右衛門客員教授が窯焚きを指導

 7 月 9 日(火)から 10 日(水)に約 24 時間かけて、本学キャンパス内で通算 70 回目となる柿右衛門様式窯の窯焚き(1,200℃を超える焼成)を行いました。今回の窯焚きは柿右衛門様式窯の老朽化に伴い、十五代酒井田柿右衛門客員教授の助言のもと窯を改修し、改修後初の窯焚きとなります。

 窯焚き終盤となる7 月 10 日(水)、本学 15 号館 2 階 15201 番教室にて、伝統みらい研究センター主催、十五代酒井田柿右衛門襲名 10 周年記念特別講演会を開催。酒井田柿右衛門客員教授は「どんな分野でもそうですが、基礎をしっかりと学ぶことで、さまざまな応用に生かすことができるようになります。学生のみなさんには基礎をしっかりと学んでほしいです」と語りました。

 また、講演会後には、酒井田柿右衛門客員教授が学生に直接指導を行い、同講演会参加者を対象に、芸術学部生活環境デザイン学科髙森誠司教授による窯焚きの解説も行いました。

 
  7 月 17 日(水)には、窯開きを行い、本学芸術学部生活環境デザイン学科工芸デザイン専攻陶芸コースの学生らが制作した約 500 点の作品を取り出しました。

 本学柿右衛門様式窯は、2000 年 10 月に本学大学院芸術研究科教授であった故・十四代酒井田柿右衛門氏が「芸術を志す若者たちに伝統工芸の奥深さを直に感じてもらいたい」との思いから設計し専門の職人が手掛けたもので、門外不出の柿右衛門窯を踏襲した登り窯と単窯の機能を併せ持つ薪窯です。この窯は、柿右衛門窯(佐賀県西松浦郡有田町)以外では本学のみが所有しています。

【芸術学部 生活環境デザイン学科】

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