「人形師 中村信喬展」開催中

 九州産業大学美術館で、11月27日(日)まで、「プロの世界vol.8 人形師 中村信喬展」を開催しています。

 本展では、「第15回伝統工芸人形展」文化庁長官賞受賞作品『夢路』や「第46回日本伝統工芸展」高松宮記念賞受賞作品『島影』などから近作『エヴァンゲリオン』を含む作品約60点とともに、博多人形師として活躍する中村氏の本学学生時代のデッサンを展示し、氏の人形師として軌跡をたどっています。

 公益社団法人日本工芸会の正会員である中村氏は1979年に本学芸術学部を卒業し、博多人形師として、1996年から現在まで「博多祇園山笠」の制作や、太宰府天満宮御神忌千百年大祭の「御神牛」の制作など地域文化の振興にも貢献しており、2022年には福岡県指定無形文化財(工芸技術)の「人形制作」に指定されました。また、2020年より本学の客員教授を務めています。

 中村氏は、「我欲を捨て去り、人のためだけに作品を作り続けてきた日々でした。伝統工芸から現代アートまで、私自身を構成する要素が全て詰まった、アーティストとしての回顧展です」と語ります。

 九産大美術館は、漫画家・北条司氏や写真家・野村佐紀子氏など著名な卒業生の作品を展示する企画展「卒業生-プロの世界-」を2009年から実施しており、今回で8回目の実施となります。

 

 <九州産業大学美術館「プロの世界vol.8 人形師 中村信喬展」>
 会 期 : 2022年9月17日(土)~11月27日(日) 10時00分~17時00分
       ※入館は16時30分まで。期間中の水曜日は19時00分まで開館。月曜休館。
 場 所 : 九州産業大学美術館
 入館料 : 一般200円、大学生100円、高校生以下および65歳以上は無料

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