外部の方も利用可能! 生命・食品分野での研究を後押しする最新式電子顕微鏡システムを導入 

 

 九州産業大学総合機器センターはハイレベルな研究を支えるために、さまざまな分析機器や測定器を完備しています。同センターに備えられた各種機器は学外の方も利用可能です。

 今回、同センターは新たに「多目的高分解能走査電子顕微鏡システム」を導入しました。このシステムは、最新式の走査電子顕微鏡及び観察試料作製装置からなっており、ナノレベルでの観察や観察箇所の元素分析に加え、低真空機能と特別な試料ホルダーを使うことで水分を含んだ試料(以下、含水試料)の観察が可能です。

 走査電子顕微鏡は、電子線を試料に照射し、試料表面から放出される二次電子を検出して高倍率の画像を作成するため、試料を設置する空間は真空になっています。これまで本学で保有していた走査電子顕微鏡では含水試料の撮影ができませんでした。

 8月23日(水)には、メーカー技術者による本学教員を対象とした含水試料の観察講習会が行われました。乳脂肪量の異なる2種類のアイスクリームと、製造方法の異なる2種類のうどんを茹でたものの断面を観察しました。食品の基本構造を観察することで味や食感に影響を及ぼす要因の研究も可能となり、今後、食品科学や生命科学を含む多様な研究分野での応用が期待されます。

 総合機器センター内の各種機器の利用を希望される方はコチラをご覧ください。

 

【総合機器センター】

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