オリーブのアイスが大分空港のCafeの新メニューに

 大分県国東産のオリーブを丸ごと使ったアイスが大分空港内の「skycafe azul」の新メニューとして登場し、12月11日(土)、レシピを開発した生命科学部食品開発研究会のメンバーが空港内の売店で販売支援を行いました。

 国東市が地中海沿岸部に似た温暖な気候を生かした新たな産業として2008年に生産をはじめたオリーブは、今年「OLIVE JAPAN® 2021国際オリーブオイルコンテスト」で金賞を受賞するなど、高い評価を得ています。オイル以外では、オリーブの新漬け(渋抜き後に瓶詰めしたもの)を生産販売していますが、商品化できないふぞろいや傷がある実が少なからず発生し、その有効活用について、同市から相談を受けて開発に取り組んだものです。

 実を使って新しい商品にするには、重量で20~30%を占める種を取り除かなければなりませんが、手作業に頼らざるを得ず量産化のネックとなります。一方、オリーブの成分分析を行なう過程で、種にもポリフェノール類が多く含まれていることが分かったため、種を取り除かずに果実丸ごとを滑らかなペーストにした新たな食品素材を開発しました。

 このオリーブペーストを練りこみ、プリンと麺、アイスを新商品として国東市に提案した結果、オリーブアイスの販売が決定したものです。

 新しくメニューに加わったオリーブアイスは、オリーブの香り漂う甘さを控えたアイスで、試食した方々からは「爽やか」「おいしい」と好評で、試食用に用意した100個は3時間足らずでなくなりました。

【生命科学部】

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