開発したサワー種を用いた「オリジナル天然酵母パン」の販売を行いました

 

 2月18日(日)、ブランチ福岡下原(福岡市東区)にて、生命科学部生命科学科の学生が、果実から取り出した天然酵母と乳酸菌を使って開発したオリジナル天然酵母パンを販売しました。

 生命科学部生命科学科満生慎二教授指導のもと、学生が、甘夏・もも・ブルーベリー・りんごなど6種類の果実を1週間砂糖水につけて、小麦粉と合わせ発酵させ、パン種※1の一種であるサワー種※2を調製。そのなかでも特に味と香りの良かったりんごとももから天然酵母と乳酸菌を含む2種類のサワー種を開発し、酵母と乳酸菌の数や安全性を分析しました。

 パン作りは、「こばのパン」(福岡県うきは市)のパン職人から、材料の調合やパン形成などを教わり、試行錯誤を重ね、甘味に特徴のあるダージリン茶葉を使用したパンやクルミとはちみつのロールパンなど、5種類のオリジナル天然酵母パンを商品化しました。

 前日、丸一日かけて学内施設の食品加工プラントで焼き上げた計110個のパンは、開始から2時間弱で完売!試食し「どれも美味しい!」と悩みながらパンを選ぶお客さんの姿もありました。

 プロジェクトに携わった同学科2年の足立夢来さん(下関南高校)は「もともと酵母の種類によるパンの味の違いに興味がありプロジェクトへの参加を決意しました。失敗も繰り返しながら商品化に至ったので、完売したことをとても嬉しく感じています!今回の経験を生かし、今後も、酵母の種類などをより詳しく研究していきたいです」と笑顔で話しました。

※1パン種:穀物や果実などに付着している酵母や複数の微生物を利用して作られるパンの原料となるもの

※2サワー種:酵母と乳酸菌が発酵したパン種の一種で、パンに酸味や風味を加えるために使用される

 【生命科学部】

 

 

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