【研究室紹介】水田のそばを流れる小水路で再生可能エネルギーを開発[松下研究室]

 

 理工学部機械工学科松下研究室では、水田などのそばを流れる小水路の水流を再生可能エネルギーとして活用する「ポータブル型ダリウス水車」に関連する研究・開発を進めています。

 「ダリウス水車」は、フランスの技術者G.J.Mダリウスが発明した「ダリウス風車」の構造を適用したものです。同水車は、飛行機が空を飛ぶ力と同じ「揚力」を使い、少しの水でも高速回転させることが可能で、高低差の少ない水路や潮流への設置を想定しています。また、他の水車に比べて構造が簡単で、製造や保守にかかる経費も抑えることができます。 

 同研究室では、機械工学分野「流体力学」の学びを応用した研究として、水路本来の利用目的に影響を与えないコンパクトな「ポータブル型ダリウス水車」を設置し、独立電源用途やLED照明への利用に向けた開発を進めています。

 本開発により、水田の状況を監視するシステムや、水路へ設置した電灯などへの電力供給が可能となり、防犯・安全性の向上が期待できます。

【松下研究室:過去の卒業論文テーマ】
・ポータブル型ダリウス水車の障害物による性能向上に関する研究
・ダリウス水車における翼とノズル端との干渉に関する研究
・シャフトレスダリウス水車の防塵対策に関する研究
・ポータブル型ダリウス水車の性能向上に向けた三次元翼の開発
・可搬式ダリウス水車試験装置の製作
・食品充填・計量自動化装置の開発
・超音波センサを用いた空間認識システム構築に関する研究
・内水氾濫における接続小水路の影響についての調査研究

【研究シーズ】
営農用傾斜小水路向けのコンパクトな独立電源向けダリウス水車
営農用傾斜小水路向けポータブル型水車の開発

 

【機械工学科】

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