「日本機械学会九州支部第76期総会・講演会」で若手優秀講演フェロー賞を受賞

 

 今年3月に鹿児島大学で行われた「日本機械学会九州支部第76期総会・講演会」にて研究発表した大学院工学研究科・産業技術デザイン専攻博士前期課程の古賀悠太郎さん(西南学院高校)が、若手優秀講演フェロー賞を受賞しました。

 同賞は、日本機械学会講演会において優れた講演を行った若手研究者に授与されるものです。今回の講演会では、大学院生や准教授などを含む146名が研究発表し(フェロー賞審査対象者66名)、当時理工学部4年生であった古賀さんは、受賞者3名のうち唯一の学部生という快挙を成し遂げました。

 古賀さんは、卒業研究で取り組んだ「Holmの接触理論を用いたフライス工具逃げ面摩耗幅のインプロセス同定」について発表。これは、材料を削っている最中の工具の状態監視をテーマに、摩耗により切削工具の接触面積が増加する際の電気抵抗の変化に着目し、金属同士の接触面の電気抵抗に関するHolmの接触理論を用いることで、工具の摩耗幅を材料加工中に検出できることを論じたものです。

 受賞を振り返り古賀さんは「実験では設定や条件を変更しながら、繰り返し工作機械を動かし材料を削り切具を少しずつ摩耗させてデータを得ました。学会発表では、学会要旨と口頭発表という媒体に合わせた伝え方も必要で、準備も大変でしたがとてもいい経験になりました。この経験を生かし大学院ではより一層研究活動に励みたいです」と今後の研究への意気込みを語りました。

【理工学部】

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