「八女福島の燈籠人形」背景幕を保存会へ寄贈しました

 

 6月29日(木)、国の重要無形民俗文化財「八女福島の燈籠人形」保存会の方々が本学を来訪し、芸術学部芸術表現学科の3年生を中心に学生10人が制作した、人形芝居の舞台背景幕を同保存会へ寄贈しました。

 本学では八女福島の燈籠人形保存会の要請を受け、2014年から「『八女福島の燈籠人形』背景幕制作プロジェクト」として、放生会で上演される人形浄瑠璃の背景幕を制作し保存会に寄贈しています。

 今年で8回目を迎える同プロジェクトは、学生がからくり人形が映えるように、演目名から情景を汲み取ったアイデアを持ち寄り、下絵からデザインするものです。今年は演目「玉藻之前」の第二幕「河畔の月」の背景幕で、縦3m×横6mの作品です。

 プロジェクトに参加した3年の後藤悠介さん(博多青松高校)は、「伝統のある文化財の保存に携われたことは貴重な経験になりました。大人から子どもまで、多くの人に見てもらいたいです」と話しました。

 保存会会長の樋口秀徳氏は、「学生の皆さんの協力によって立派な背景幕が完成し、感謝しています。早く地元の皆さんにお披露目したいです」と語りました。

 制作した背景幕は、9月21日(木)~24日(日)に行われる福島八幡宮境内の放生会でお披露目され、人形たちの物語を鮮やかに彩ります。

 ※毎年秋に福島八幡宮(福岡県八女市)の放生会で上演される人形芝居で、約270年の歴史があり、1977年に国の重要無形民俗文化財に指定されています。このプロジェクトは、約50年間 使用されて損傷が激しい全ての舞台背景幕の再制作を、保存会より委託されたものです。

 

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【芸術学部】

 

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