昭和の「博多祇園山笠」を体感できるイベントを行いました

 大学院芸術研究科博士前期課程1年の伊藤晃生こうせいさん(九産大付属九州高校)が、7月3日(土)・4日(日)に上川端商店街(福岡市博多区上川端町)の空き店舗で、モノクロ写真をカラー化するイベントを行いました。

 新型コロナウイルス感染症によって2年連続で中止になった「博多祇園山笠」のき山の代わりに、少しでも山笠の雰囲気を楽しんでもらいたいと、上川端商店街振興組合が企画した「山笠レトロ写真展」の一部として実施したものです。

 上川端商店街振興組合との連携によるモノクロ写真のカラー化は今年で2回目。同振興組合から提供された昭和23年から昭和54年までの「追い山」などの10点のモノクロ写真をデジタルで修復・着彩し、オリジナルとカラー化後の写真を比較する展示会を開催したほか、カラー化の作業の実演も行いました。

 訪れた約200人の方々は、AIによる自動着彩ではなく手作業ということに驚きながら、カラー化されて臨場感を増した当時の山笠を見入っていました。

 伊藤さんは、「AIでは出せない当時の色合いを再現したいと、古い文献を読み込みながら、山笠や当時の街並みを復現しました。カラー化するのに12時間費やしたものもありましたが、人間の手にしか出せない温かみを感じてもらえたと思います」と語りました。

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【大学院芸術研究科】 

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