芸術学部 桜井祐准教授が「造本装幀コンクール」でトリプル受賞!

 芸術学部ソーシャルデザイン学科桜井祐准教授が編集および執筆を手掛けた「MARUHIRO BOOK 2010-2020, 2021」【写真:右】が、日本書籍出版協会および日本印刷産業連合会が主催する「第56回造本装幀そうていコンクール」において、「経済産業大臣賞」および「日本印刷産業連合会会長賞」を受賞しました。また、編集を担当した「地域芸能と歩む」【写真:左】も「日本印刷産業連合会会長賞」を受賞するなどトリプル受賞となりました。

 同コンクールは、造本装幀に携わる出版、印刷、製本、装幀、デザインなど様々な人々の成果を総合的に評価する出版業界唯一の賞で、国内・海外に向けて造本技術や装幀デザインの素晴らしさを紹介し、出版文化産業の発展を促すことを目的としています。

 特殊な装幀の総ページ数700ページを超える「MARUHIRO BOOK 2010-2020, 2021」は、食器やインテリア雑貨を企画・販売する陶磁器メーカーの「有限会社マルヒロ」が自社ブランドを立ち上げ以降10年の歩みをまとめた記念本で、アイテムやプロジェクトのアーカイブ写真集「BOOK01」と、マルヒロにまつわる用語を集めた事典「BOOK02」の二つのパートで構成されています。

 文化庁「大学における文化芸術推進事業」の採択を得て、2019年度から2021年度まで実施したプロジェクトにおいて制作された「地域芸能と歩む」は、地域芸能というアイデアを出発点に3年間の事業を行う中で見えてきた持続可能なあり方を1冊にまとめたものです。

 桜井准教授は「『MARUHIRO BOOK』は見掛け倒しではなく、物としての存在感と中に詰まった情報量の均整が取れた本につくりあげることができました。受賞に関しては率直にうれしいです」と話します。

 入賞作品は国内での巡回展示のほか、ドイツ・ライプツィヒの2024年2月におこなわれる「世界で最も美しい本コンクール」へ日本代表として出品されます。 その後、2024年10月には、フランクフルト・ブックフェアで、世界各国からの優れたブックデザイン作品とともに公開されます。

【芸術学部】

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