「柿右衛門様式窯」で66回目の窯開き

 7月20日(水)、九州産業大学柿右衛門様式窯で、2000年から続く66回目の窯開きを行い、芸術学部の学生40人が制作した作品約500点を取り出しました。

 13日(水)の窯入れから徹夜で薪を燃やし続け1,200度まで達した窯は、数日経っても余熱で50度を超過。学生たちは汗だくになりながら作品をひとつずつ丁寧に取り出し、出来栄えに一喜一憂していました。余熱で50度を超過。学生たちは汗だくになりながら作品をひとつずつ丁寧に取り出し、出来栄えに一喜一憂していました。

 芸術学部生活環境デザイン学科4年鹿谷颯汰さん(若松高校)は、「今回は風が強くて温度がなかなか上がらず、思っていた焼き上がりと違ったのですが、初めて大皿の制作に挑戦するという貴重な経験ができました」と笑顔で話しました。 

 指導する髙森誠司教授は、「スイッチを押せば完了する電気窯とは違って、自然の力を使いながらチーム一丸となって焚き上げることは意義深いと思います」と語りました。

 

◆九州産業大学柿右衛門様式窯
 登り窯と単窯の機能をあわせ持つ薪窯で、2000年10月に設置しました。これは、当時、本学大学院芸術研究科教授だった故・十四代酒井田柿右衛門氏が「芸術を志す若者たちに、伝統工芸の奥深さを直に感じてもらいたい」と、門外不出の柿右衛門窯を踏襲して設計された、日本で唯一のものです。

【芸術学部】

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