香椎宮「観月祭」にて九産大プロデュースの 月明かりをまとうお茶会とビデオプロジェクションを実施

 香椎宮の歴史や魅力発信を目的とした「香椎宮プロジェクト」の一環として、9月14日(土)、芸術学部ソーシャルデザイン学科井上友子研究室を中心とした学生が、お茶会「来し方の香椎を映やすお茶の会」を開催。また、同日および香椎宮「観月祭」が開催した17日(火)に、同学科岩田敦之研究室が境内の楼門や階段にビデオプロジェクションを投影しました。

 学生が独自のアイデアで企画・運営する同お茶会は、2018年からスタートし今年で6回目です。 今年のテーマは「観月祭」に合わせ『月』。『月』から連想される『竹取物語』をモチーフに、香りを付けた糸からなるカーテンで、竹林がイメージできる廊下や、茶室に月に見立てた照明を設置しました。茶道具も、うさぎや月が施された棗、ススキが描かれた茶碗などを揃え、お茶会を通して物語を体験できるよう演出。本学裏千家茶道部がお点前を披露しました。また、参加者には手作りの「竹の香り付きうちわ」をお土産として配布しました。

 参加者から「お茶会にはこれまで何度か参加していますが、毎回演出が変わり新鮮で楽しませてもらっています。細部にもこだわった演出で心穏やかな時間が過ごせました」などの声がありました。

 17日(火)に実施したビデオプロジェクションでは、観月祭に合わせ多くの地域の方が訪れました。「綾杉」や「不老水」をモチーフにした映像と、ゆったりとした音楽で幻想的で荘厳な空間を演出。参加者は十五夜の月と共に、いつもと違う香椎宮の雰囲気を楽しんでいました。「幻想的な演出がとても素敵で、いつも訪れている香椎宮で、親子で非日常的な体験ができました」と感想を話す家族連れもいました。

 お茶会プロジェクトメンバーの一人で同学科3年の宇美希美さん(ルーテル学院高校)は「このプロジェクトに携わるのは今回3回目です。先輩の姿を見て行動していた自分が、後輩に引き継いでいく立場となりました。各自担当を割り振り、企画考案という大枠から当日の用具準備などの細かい部分まで考え、メンバー同士で互いに相談し、助け合いながら活動したことはとても良い経験になりました。今後もチームでプロジェクトを行う際は『報連相』を心掛け、今回の経験を生かしていきたいです」と活動を振り返りました。

※棗:抹茶を入れる容器

【ソーシャルデザイン学科】

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