
8月27日(木)、28日(金)に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催される「大学見本市2026~イノベーションジャパン」に、建築都市工学部住居・インテリア学科香川治美教授がブース出展(ブース番号:C-080)します。香川教授は「熱エネルギーの流れを見れば建物はもっと賢くそだつ」をテーマに、既存建築物の断熱性能を現場で可視化・評価する新たな計測技術を紹介します。
現在、日本の既存住宅の多くは現行の省エネルギー基準を満たしておらず、住宅や建築物の断熱性能向上が重要な課題となっています。断熱改修を行う際には、建物外皮(窓や外壁など)の熱の伝わりやすさを示す「熱貫流率」を把握することが重要ですが、従来は模型実験やメーカー値などから推定する方法が主流であり、過剰設計や材料の過剰使用につながる可能性がありました。
香川教授および協力企業が開発した技術は、既存建築物の窓や外壁における熱貫流率を実際の使用環境下で計測できる点が特徴です。熱流センサや温度センサなどを用いて熱エネルギーの流れを可視化し、建物のどこで熱が失われているかを高精度に評価します。これにより、建物ごとの性能に応じた最適な断熱改修計画の立案が可能となり、省エネルギー性や居住環境の快適性向上に貢献します。また、本技術は単なる省エネルギー対策にとどまらず「計測→気づき→改善→成長」のサイクルを生み出し、ヒートショックや熱中症などの健康リスク低減にもつながることが期待されています。
本研究は、九州産業大学、九州鉄道機器製造株式会社(北九州市)、亀屋硝子株式会社(久留米市)による共同研究の成果を基に進められており「現場における建築物・工作物外皮の熱貫流率計測方法」として特許出願も行われています。
会場では、本技術の社会実装に向けて企業との共同研究開発や事業化に関する提案を行う予定です。建築物の省エネルギー化や快適な居住環境の実現に向けた新たなソリューションとして、多くの企業・研究機関との連携が期待されます。
【建築都市工学部/産学共創・研究推進本部】




