高齢者見守りシステム開発のためのソフトウエアの寄贈を受けました

 

 理工学部機械工学科人間科学部臨床心理学科は、今年4月より有限会社BOND(北九州市小倉北区)と「高齢者の見守りにおけるアバターの応用」に関する共同研究を進めており、1月17日(火)、同社代表取締役古川ひろ美氏より、アバターに搭載するシステム構築のための音声合成ソフトウエアの寄贈を受けました。 

 この共同研究は、同社が開発したキャラクターの動作や表情を連動させる音声通話システム「スマートアバター Smartavatar®」を搭載したアプリケーションを開発し、リハビリを行う高齢者がアプリケーションに実装したアバターとコミュニケーションを取ることで、交流による高齢者の行動変容を促すものです。

 これまで、開発に必要な音声合成ソフトウエアは同社からの貸与を受けて研究を進めてきましたが、このたび共同研究を加速するため、同社から音声合成ソフトウエア「ボイスソムリエ ネオ」28点(6,132,000円相当)の譲渡を受けることとなりました。

 今後は高齢者とアバターとのコミュニケーションデータを蓄積し、リハビリ環境の改善や転倒などの異常事態を事前に検知しケアセンターへの報告を行うシステム構築を目指します。

 寄贈式で本学芸術学部卒業生でもある古川氏は「母校ひいては社会貢献の第一歩を踏み出せて大変うれしい」、寄贈を受けた榊泰輔教授は「マンパワーが不足している地域医療の課題を解決すべく、省力化や知能化に向けて今後も研究を推進していきたい」と語りました。

【理工学部・人間科学部】

 

 

 

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