早稲田大学文化構想学部教授ドミニク・チェン氏を招いた特別講演会を実施しました。

 2月20日(火)、九州産業大学芸術学会が、早稲田大学文化構想学部教授であるドミニク・チェン氏を招いた特別講演会を実施しました。

 今回は「人と野生を再接続する。―知性としてのアート、テクノロジー、遠野―」と題し、二項対立で世界を捉えないことをテーマに、NukaBotを通した人間に依存させないテクノロジーデザインについてや、岩手県遠野のしし踊りと死生観についてなど、さまざまな話題を交えた話がありました。

 また、芸術学部ビジュアルデザイン学科桜井祐准教授とドミニク氏の対談では、「何かをデザインするということは、近い未来の自分達をデザインしているのではないか」という話題に触れつつ、倫理的な問いを根本に据えてテクノロジーを活用していくことへの重要性について語られました。

 講演の中でドミニク氏は「テクノロジーは全てを解決してくれるわけではないと思っています。遠野のさまざまな文化であったり、民俗学や人類学において集積されてきた知恵であったりを受け止めながら、どのようにわたしたちの生き方をデザインしていけるのかを考えたい」と語りました。

※話しかけることでぬか床のコンディションやかき混ぜるタイミングを伝えてくれるぬか床ロボット。

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