商学部経営・流通学科浦野倫平教授、聞間理教授の授業「経営実践演習」を履修する学生チーム6名が、「NFCシール」を使用し博多駅構内のクロワッサン屋「il FORNO del MIGNON」の課題解決に取り組んでいます。
NFC(Near Field Communication)とは、スマホをかざすだけで、登録された情報を読み取ることができる近距離無線通信技術のことで、今回、汎用性の高いシール形を採用しています。
リーダーの同学科3年李碩さんは、同店で自身もアルバイトを務め、改札前に立地する人気店舗特有の課題に着目。観光客との多様な言語を使用するコミュニケーションと、ピーク時に長蛇の列ができてしまう点について、チームで解決方法を模索しました。
学生たちは2つの課題をまとめて解決するために、同店舗サイトURLを記録した「NFCシール」を作成。同サイトは4ヵ国語に対応しており、商品説明や支払い方法、レジの案内を確認することができます。また、行列が予想できる箇所の柱に同シールを複数貼ることで、混雑を逆手に取り、順番を待つ時間を使って多くの人へ情報を届けることができ、購入がスムーズになりました。
李さんは「私自身が留学生として日本に来た際に、スマホを使い多様な言語の人とコミュニケーションをしたいと考えていました。今回の演習では行列ができる店舗特有の課題を探しアイデアが解決策につながりました。実際に運用すると、サイトのアクセス数で、曜日別の来店数や観光客の割合がデータでとれるため、さらに分析を重ねてお店の売り上げとお客様の満足度向上につなげたいです」と話しました。
【経営・流通学科】