10月17日(木)、理工学部情報科学科石田俊一准教授と同研究室の学生が取り組んでいるサイバー犯罪ボランティア活動の一環として、「サイバー犯罪捜査体験会」と「サイバー防犯ボランティア意見交換会議」が本学で開催されました。
「サイバー犯罪捜査体験会」は、福岡県警察本部サイバー犯罪対策課サイバー企画・対策係の支援を受けて実施したものです。サイバーセキュリティに対する知識を深めた後、世界大会も行われているCTF※(Capture The Flag)を体験。SNSの掲載写真から場所を特定したり、電話番号の調査や数字の羅列から文字を探したりしました。さらに、SNSサイト殺害予告投稿を想定し、Web利用の確認・照合や裁判所経由での対象企業への情報公開手続き、犯人逮捕に至るまでを体験しました。
体験会に参加した同研究室3年の田畑桜夜さん(志布志高校)は「研究室では先輩方とコミュニケーションワークをしたり、同学年の仲間と輪講したりしています。今回のCTF体験で、サイバー犯罪の捜査に関して自分たちにできることの知見が広がりました」と話し、中村優美さん(福岡女子高校)は「犯罪捜査は逮捕状を出すまでに、裁判所など多くの手続きが必要であることに驚きました」と感想を語りました。
また、「サイバー防犯ボランティア意見交換会議」は、オンラインで開催され、本学と同様の取り組みを行っている全国の教育機関と警察関係者46団体が参加しました。2校から活動状況と、京都府警と山口県警より活動支援について報告がありました。
※CTF(Capture The Flag):サイバーセキュリティのスキルを競う競技。参加者は、特定の課題を解決することで「フラグ」と呼ばれる特定の文字列を見つけ出し、得点を獲得していくもの。
【情報科学科】