国際文化学部国際文化学科藤田尚志教授は昨年8月より、国外研修員として「ドイツ・日本・英米の比較から見たフランス現代哲学の主体・人格概念(愛・性・家族を軸に)」を研究課題とし、フランス・パリで研究を行っています。滞在中は、フランスの哲学者ベルクソンに関するシンポジウム参加やセミナー開催などヨーロッパ各地で活動しています。
直近では、5月29日(水)〜31日(金)、イタリアのラクイラで開催された国際シンポジウム「Bergson face à Kant(カントに向き合うベルクソン)」に登壇し、「La main de Bergson: organologie revisitée(ベルクソンの手:オルガノロジー再訪)」というテーマで講演しました。藤田教授は、本シンポジウムのオーガナイザーの1人でもあります。
また、6月11日(火)、12日(水)にクイーンズ大学ベルファスト(イギリス)で、PBJ※国際ワークショップ「Dispositions, Virtuality, Tendency: Bergson and the Metaphysics of Powers」を開催しました。同ワークショップは、近年ベルクソン研究の文脈において新たな視点から熱い注目を集める「傾向性」(tendency)「潜在性」(virtuality)概念と、「傾向性」(disposition)や「力能」(power)に関する分析哲学的な研究潮流との接合を目的としています。
その他、藤田教授の活動詳細はこちらをご覧ください。
※Project Begson in Japan:藤田教授が法政大学・京都大学・大阪大学などの研究者とともに、フランス人哲学者アンリ・ベルクソンの主要著書に関する国際的な共同研究の推進および国際的な研究ネットワークの構築を目的に、2007年にスタートしたプロジェクト。ベルクソンの4大著作(『創造的進化』『道徳と宗教の二源泉』『物質と記憶』『意識に直接与えられたものについての試論』)を3年ずつの4期、12年かけて研究しました。
【国際文化学部国際文化学科】