8月1日(木)、建築会館ホール(東京都港区芝/日本建築学会本部)で開催された「日本建築学会主催建築文化週間 学生グランプリ2024:銀茶会の茶席」の公開審査において、建築都市工学部住居インテリア学科の3年生5名が制作した作品「鼓影鏡」が、参加36大学中第6位に入賞するとともに「審査員・本阿彌守光賞」ならびに「審査員・原田裕季子賞」の2賞を受賞しました。
本コンペティションは全国の建築系の学生を対象に、毎年10月に銀座通りの周辺で行われる野点大茶会「銀茶会」で実際に展示・使用する創作茶席の提案を募集するものです。
受賞作「鼓影鏡」は、今年度のテーマ「嘻笑」から祭りを連想し、万華鏡と鼓の形をモチーフとした塔がシンボルのデザインで、鏡で校正された六角形の鼓が三段重なり、上部にかけて大きくなる塔から、曲線を描く木材が伸びて茶席を形成しています。アーチ部や塔に張り巡らされた木材は、橋のイメージで、亭主と正客を繋ぐ意味を表現していることに加え、それらが鏡に映り、二畳の茶室を広く感じさせる効果も担っています。
「銀茶会」の歴史や茶室に関わる情報収集から始め、そこから模型の作成、図面の修正などを繰り返し、細かな部分までこだわり作品を完成させました。
メンバーの一人、同学科3年の秋山明香里さん(福岡中央高校)は「イメージを実際に形にしていく中で、思うようにいかないこともありましたが、何度も模型を作り直し、授業で得た構造的な知識を活用して最終的に構造に問題のないものを作り上げました。チームとして発案やコンセプトの決定からスケジュールの立て方、提出までを学生のみでやり遂げることができ、自身の成長を感じています。今回の経験は、今後学生生活だけでなく、卒業後にも建築業界に携わっていくうえで役立つものだと思うので、チームで一つのものを作り上げる良さや難しさ、そして最後まで突き詰める楽しさを今後追及していきたいです」と受賞を振り返りました。
【受賞メンバー:建築都市工学部住居・インテリア学科3年】
秋山明香里さん(福岡中央高校)
阿部慎之助さん(城東高校)
江頭里子さん(小城高校)
那須梨沙子さん(小倉東高校)
毛利翔さん(博多工業高校)
【住居・インテリア学科】