日本建築家協会九州支部が主催する「第22回建築展 日韓合同学生ワークショップ」で、建築デザインのスキルアップを目指す学生グループ「ABC建築道場」の発表「私の塀、まちの塀」が最優秀賞に輝きました。
「私から始まる公共空間」をテーマにしたこのワークショップは、新型コロナウイルス感染症の影響でコミュニケーションの方法が変化している今、言葉や感情を交わし合える公共空間の在り方について改めて考えるものです。
日本と韓国の10大学11チームの中から最優秀賞を受賞したこの発表は、私と公共を隔てる境界線である“塀”に着目したもので、座れるように塀を改修して休息の場を設置したり、塀を壁ではなくネットにすることで自然光を取り入れたグリーンカーテン※にするという、“私と周りの関係性を変える”案です。
代表を務めた岩﨑海さん(建築都市工学部建築学科3年・佐世保工業高校)は「香椎駅周辺を歩きながら、人々がどのような生活をしているのかを1軒1軒イメージし、“塀”がどうあるべきかを考えてきました。審査員からは“実現性が高く、地域に広がれば何か変わりそうな予感がする”という言葉をもらい、うれしかったです」と喜びを語りました。
※ツル性の植物を窓の外や壁面に張ったネットなどに這わせて、カーテンのように覆ったもの。
<「ABC建築道場>メンバー>
岩﨑 海 (建築都市工学部建築学科3年)
関 太一 (同上)
福田 龍治 (同上)
酒匂 悠花 (建築都市工学部住居・インテリア学科3年)
柴田 智帆 (同上)
伊子 和樹 (建築都市工学部建築学科2年)
伊佐 優琉花(同上)
田中 萌衣 (同上)
熊本 亮斗 (同上)
【建築都市工学部】