人間科学部スポーツ健康科学科磯貝浩久教授と西日本工業大学工学部古門良亮助教との共同論文「サッカー競技者の複数対象追跡スキルレベルによる視覚探索方略の違い」が、「日本スポーツ産業学会奨励賞」を受賞しました。
受賞した論文は、複数の動きを目で追うサッカー競技者の複数対象追跡(Multiple Object Tracking:以下MOT)スキルと、いつどこをどのように見るのかという視覚探索方略との関連性を明らかにしたものです。
磯貝教授らは、複数対象を見る必要性が高いサッカー用のMOT課題を開発。大学サッカーの選手29人を対象に、課題実施中の視覚探索方略とMOTスキルの関係を測定しました。その結果、MOTスキルの高いサッカー競技者は、スキルの低い競技者と比べて視線の移動距離が長いこと、またプレーを予測して視線を動かしていることが明らかになりました。
磯貝教授は、「受賞でき、とても光栄です。今後は、今回の結果がサッカー以外のチームスポーツにも応用できるかを証明したい」と意欲を語りました。
【人間科学部】