「福岡県美術展覧会(県展)」 彫刻部門 最高賞受賞!

 

 「第76回福岡県美術展覧会(県展)」において、大学院芸術研究科博士前期課程2年の寺本幸弥さちやさんが、前回に引き続き、彫刻部門の最高賞である「福岡県知事賞」を受賞しました。

 受賞作「受け継ぐ殻」は、地面を踏む力強い“足”を題材にした高さ50cmの樹脂の像で、剥がれ落ちていくすねの皮の表面と内側にはそれぞれ硫黄で腐食させた洋箔(真鍮)と銀箔を使用し、生まれ変わっていく姿を表現しました。また、タイトルには、芸術の繁栄には歴史や技術伝承と新たな価値観との共存、洗練や淘汰が不可欠である、という思いが込められています。

 寺本さんは、「学部4年生の頃から“人間と空間”をテーマに、中が空洞になっている殻のシリーズをコンセプトに制作しています。約3年間、同じコンセプトで制作し続けることで、具象、抽象に囚われない表現方法など、作品に対する考えを深めることができました。今後もさらなる表現の追求に励みます」と語りました。

 また、同じく彫刻部門の「福岡県教育委員会賞」には芸術学部芸術表現学科3年の枝松遼さん(九産大付属九州高校)の作品「dilemma」が、「福岡県美術協会賞」には造形短期大学部2年の川添茉玲まれさん(東筑紫学園高校)の作品「天空てんくう海闊かいかつ」が、「西日本新聞社賞」には芸術学部芸術表現学科4年の井上彩七あやなさん(筑陽学園高校)の作品「たまむすび」が選ばれました。

 さらに、洋画部門の「春日市長賞」には芸術学部芸術表現学科3年の福田澪さん(必由館高校)の作品「close」が、「福岡文化財団賞」には大学院芸術研究科博士後期課程3年の秦宇さん(中国出身)の作品「南宗之奇遇」が、「協賛賞」 には同学科3年の村上淳志さん(九産大付属九州高校)の「SENSE OF MOVEMENT」が選ばれました。

 寺本さんの作品は10月3日(日)まで、福岡県立美術館に展示されています。ぜひご覧ください!

 関連記事>>「第75回福岡県美術展覧会」(県展) 彫刻部門 福岡県知事賞受賞!

【大学院芸術研究科】

芸術学部のトップページへ