「柿右衛門様式窯」で72回目の窯開き

 7月15日(火)、本学柿右衛門様式窯で通算72回目の窯開きを行い、芸術学部生活環境デザイン学科造形短期大学部の学生らの作品約500点を窯から取り出しました。

 芸術学部生活環境デザイン学科髙森誠司教授指導の元、7月9日(水)から10日(木)にかけて学生が夜通し交代で薪を燃やし続け、窯の最高温度は1,200度に達しました。学生たちは窯焚きから5日後、まだ熱気が残る窯の中から、大皿や湯飲みなど1点ずつ大切に取り出し、焼き上がりを確かめ合っていました。

 今回は、6 月1 日(日)に本学で開催した公開講座「陶芸体験教室」に参加した地域の方々の作品も取り出されました。

 芸術学部生活環境デザイン学科4年の山下桃子さんは「柿右衛門様式窯での制作は、灰や煙により思いがけない色合いで焼きあがり、今回も渋く自然を感じれる作品に出来上がりました。陶芸は自分の考えた物を形にしやすい分野で、上手くいかない時が成功の鍵になることもあります。同じ陶芸専攻の仲間同士で切磋琢磨しながら、制作できることがとても幸せです」と今回の窯開きを振り返りました。

 本学では、子どもから高齢者に至るまで幅広い年齢層の皆様を対象に、大学の教育・研究等の知的財産を社会に還元するため、年間をとおして公開講座を開講しています。どなたでもご参加いただけますので、お気軽にお申込みください。

※本学キャンパス内にある柿右衛門様式窯は、2000 年 10 月、本学大学院芸術研究科教授だった故・十四代酒井田柿右衛門氏が「芸術を志す若者たちに、伝統工芸の奥深さを直に感じてもらいたい」と、門外不出の柿右衛門様式窯を踏襲して設計された登り窯と単窯の機能をあわせもつ薪窯で、柿右衛門窯(佐賀県西松浦郡有田町)以外では本学のみです。

 【芸術学部、造形短期大学部、芸術研究科、学外連携課】

芸術学部のトップページへ