九産大柿右衛門様式窯 今年初通算68回目の窯開き

 7月12日(水)、九州産業大学柿右衛門様式窯で、2000年から続く68回目の窯開きを行い、芸術学部生活環境デザイン学科と、造形短期大学部の学生11人が制作した作品約500点を取り出しました。

 柿右衛門様式窯は、2000年10月、当時本学大学院芸術研究科教授の故・十四代酒井田柿右衛門氏が「芸術を志す若者たちに、伝統工芸の奥深さを直に感じてもらいたい」と、門外不出の柿右衛門窯を踏襲して設計されたもので、柿右衛門窯(佐賀県西松浦郡有田町)以外では日本で唯一のものです。

 芸術学部生活環境デザイン学科髙森誠司教授指導の元、7月6日(木)から7日(金)にかけ学生が夜通し交代で薪を燃やし続け、窯の最高温度は1280度に達しました。学生たちは、窯焚きから5日後のまだ熱気が残る窯の中から、大皿や湯飲みなど1点ずつ大切に取り出し、焼き上がりを確かめ合っていました。

 芸術学部生活環境デザイン学科4年の半田智会さん(八幡中央高校)は「コロナ禍に比べ、学生間でコミュニケーションが上手くとれたため、天候によるアクシデントにも上手く対応ができました。今回は全体の作品数が少なかったので、後期はもっと多くの作品を窯に入れたいです」と語りました。

【芸術学部】

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