芸術学部伊藤高志教授が「福岡市文化賞」を受賞!

 「令和3年度福岡市文化賞」に、実験映像作家で芸術学部芸術表現学科伊藤高志教授が選ばれました。

 「福岡市文化賞」は芸術を中心とした福岡市の文化の向上・発展への貢献が顕著な個人、団体を表彰するもので、1976年に創設された賞です。

 伊藤教授は、九州芸術工科大学(現・九州大学)で前衛映画の巨匠・松本俊夫氏に師事したことから実験映画の世界に入り、在学中の1981年に発表した処女作の「SPACY」は世界中で上映され、1995年には世界最大の短編映画祭クレルモン=フェラン国際短編映画祭で「短編映画の1世紀」に選ばれ、作品はパリのポンピドゥー・センターに収められています。

 その後も、「オーバーハウゼン国際短編映画祭」優秀賞、「ローザンヌ・アンダーグラウンド映画音楽祭」最優秀実験映画賞、「イメージフォーラム・フェスティバル」寺山修司賞受賞など、制作した作品が多くの映画祭で賞を受けており、国内外で高い評価を得ています。

 今回の受賞について伊藤教授は、「これまでの活動を評価していただけたのは、とてもうれしいです。常識から外れた“実験映画”というジャンルに共感し、映像制作を始めて40年。一貫して追求してきたのは、夢と現実、映画と舞台など、全ての“境界を超える”ことです。二分化しない曖昧さを突き詰めつつ、言葉ではなく映像で伝えることを追求する先に何が見えるか、まだ旅の途中です」と語りました。

【芸術学部】

「SPACY」(1981年)

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