「第53回福岡市美術展」で2学生が入賞!

  

 「第53回福岡市美術展」のデザイン部門において、芸術学部写真・映像メディア学科3年の大島共生きょうせいさん(福岡工業大学附属城東高校)の作品「雨男」が福岡市文化振興財団賞を受賞しました。また、工芸部門では、芸術学部生活環境デザイン学科2年の畑田敦哉さん(博多青松高校)の作品「昇竜」が奨励賞を受賞しました。

 大島さんの受賞作「雨男」は、雨が降っている時だけ現れる架空の「雨男」の出現から日が差して消えるまでを描いた、約3分の映像作品です。

 ふと見つけた水たまりから人が現れると面白いかもしれないという発想から生まれたもので、実際に撮影した映像をトレースしてアニメーションを制作する「ロトスコープ」という手法で制作しました。

 全編モノクロ、BGMは雨音のみという極限まで装飾を排除し、観客の想像を膨らませることを狙った作品で、審査員からも「余計なものがなくシンプルでとても見やすい。受け取る側がいくらでも物語を創造できる」と評価されました。

 また、畑田さんの受賞作「昇竜」は“上昇志向”をテーマにした作品で、闇の中から太陽を目指す竜を表現した、縦89cm×横34cmの銅板レリーフの作品です。

 光が当たるたびに表情を変える微細な竜のうろこを表現するため、タガネを自作して、一つひとつ丁寧に彫り込みました。

 審査員からは、「光の反射、影の落ち方など、確実な技術に基づいた、計算尽くされた作品」と評価されました。

 この作品は、4月3日(日)まで、福岡市美術館で展示されています。ぜひご覧ください。

 ※「浮彫り」と呼ばれる、平面を彫り込むか平面上に形態を盛り上げて起伏を与え、図像や装飾模様を
  表す造形表現やその作品のこと

【芸術学部】  

 

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