地域づくり政策セミナーで学生が取り組みを発表

 2月21日(水)に一般社団法人九州地域づくり協会が主催の第10回地域づくり政策セミナー「自立できる地域づくり~地域の魅力を発見・発信そしてつなぐ~」において、地域共創学部観光学科大方優子教授と2名の学生が、観光まちづくりに関する取り組み事例について発表を行いました。

 同セミナーは、九州内の都市と農山漁村を多様なネットワークで結び、少子高齢化による働き手不足や離島・中山間地域の孤立化が深刻になる現代で、「自立できる地域づくり」の実現に必要な人材を育み地域活力を醸成する新たな取り組みについて意見交換を行うことを目的にしています。当日は、インフラ整備に関わる研究者やコンサルタント、土木技術者などの専門家200人近くが会場とWEBで参加しました。

 大方教授は、「地域のファンづくり ~聖地巡礼を広める~」という内容で、熊本県人吉市の「夏目友人帳」、佐賀県唐津市の「ユーリ!!! on ICE」などのアニメと地域資源を生かした観光まちづくりの事例を報告。パネルディスカッションでは、同学科2年生のしめ野未来さん(香椎高校)と松元汰樹さん(松陽高校)が登壇し、授業を通じて実践した福岡市内の唐人町や川端商店街でのまち歩きの取り組みや、佐伯市や種子島での観光まちづくり企画について報告しました。

 また、国土交通省九州地方整備局の佐伯氏や九州工業大学吉武教授の基調講演では、昨年7月に策定された国土形成計画(全国計画)を踏まえ、全国に広がるインフラを生かすためにも、小さな地域活動が重要であることが紹介されました。加えて、インフラや地域資源を活用した観光まちづくりを実践している実務者の方々から事例発表も行われました。

 しめ野さんは「地域に関わるプロの方々から、自分たちが実践してきた取り組みへの意見を聞けたことは良い経験になりました」と話します。学生にとって学びの多い貴重な機会になったようです。

【地域共創学部】

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