10月9日(木)、地域共創学部地域づくり学科宗像優教授の担当科目「行政学」の授業において、 福島県立福島高校2年生と高大連携の主権者教育を行いました。
今回の高大連携は、「生徒会選挙を用いた主権者教育」について探求学習を行う高校生2名から、主権者教育に関する専門的な知識や経験を持つ有識者として「主権者教育アドバイザー」を務める宗像教授に相談があり実現。研修旅行の一環で本学を訪れ、大学生約20名と学びを深めました。
授業の前半では、高校生が福島県の自然や食文化と現在取り組んでいる探求学習のテーマを紹介。その後、生徒会選挙を主権者教育の機会につなげる方法について、宗像教授にインタビューが行われました。宗像教授は「主権者教育は、リアルな事例を用いることが働きかけに有効だと考えます。生徒会の選挙も行政に協力を仰ぎ、投票箱等の選挙物品を使用するなど、身近に感じてもらう機会を創出するのも一つの方法かもしれません」と丁寧に回答しました。
後半では、これから選挙権が与えられる高校生と、現在選挙権を有する大学生との本音の意見交換を行いました。高校生は、現状の生徒会選挙の課題点について疑問をぶつけ、大学生は、当時経験した生徒会選挙や実際に足を運んだ投票場の様子などを交えて回答。若い世代ならではの柔軟な意見により、活発な議論が展開されました。
福島高校の生徒は「主権者教育について、先生と話す機会はあっても、大学生と議論する機会は初めてだったので新鮮でした。選挙権を持っている方の声はとてもリアルで、今後の学習につなげたいいきたいです」「生徒会選挙一つをとっても、地域によって文化のギャップを感じました。貴重な機会をいただけたことに、感謝いたします」と振り返ります。
同学科4年の隈美徳さん(久留米信愛高校)は「自身の高校時代を思い返すきっかけになり、主権者教育と生徒会選挙を結びつける発想もとても面白いと感じました。日頃から選挙関係の学びは深めていますが、自分より年齢の若い世代と議論したのは初めてで、良い刺激になりました」と話します。
引き続き、地域共創学部では、学外と連携した学修や実践的な学びの機会を提供していきます。
【地域づくり学科】