九産大大学院芸術研究科1年の赤司真里菜さん(筑紫台高校)の作品「馳(は)せる裏側で」が、「第3回石本正日本画大賞展」の奨励賞を受賞しました。
この展覧会は、全国美術系大学の優秀作品が一堂に並ぶ最大規模の学生日本画展で、今年は過去最多となる28大学から推薦された80作品の応募がありました。
受賞作品「馳せる裏側で」は、赤司さんが大切にしている “少女”をモチーフにした作品で、なびく髪に青や金箔を散りばめた少女像が描かれています。背景の墨に水を垂らして出す陰影により、馳せる少女の秘めた思いが表現されています。
審査員からは、「構図や色づかい、箔の使い方など、何か遠くを見つめている状態を視覚化した表現に独自性がある」と評価を受けました。
赤司さんは、「審査員の方の講評を励みに、オリジナリティーを追求して、さらに自分の世界を広げていきたい」と喜びを語りました。