
本学、北九州市立大学、九州工業大学の3校共同で、インテリアデザイナーの吉田恵美氏を講師に迎えた「建築インテリアデザイン・ワークショップ」を開催し、本学建築都市工学部住居・インテリア学科居住環境デザインスタジオ(香川治美教授)の学生15名が米国ニューヨーク州、ニュージャージー州のリトリート※1カフェの設計に挑戦しました。
吉田氏は、米国ニューヨークでインテリアデザイン事務所 「YZDA」 を創業し、世界各国、多様な施主のためのインテリア建築デザインやプロダクトデザインを手がけ、 アートコンサルタントとしても活動しています。
今回で2回目となる同ワークショップでは、国際的視点と起業家精神を持って創造性豊かな設計提案に挑むことにより課題解決力や表現力を養うこと、そして世界で働く自分をイメージすることを目標としています。今回の課題は「コロニアル様式住宅に増設する店舗の設計」。吉田氏が実際に手がけた店舗併設型住宅を地域住民や観光客向けの「心と体を癒やす空間」として学生が自由にリノベーションするというものです。学生たちはベースとなる建物の歴史的様式を尊重しつつ、ユニバーサルデザインや環境への配慮などを意識しながら4週間のオンラインエスキス※2を経て、デザイン、設計、カフェの提供メニューなどをまとめました。
11月2 日(日)、本学オープンイノベーションセンターに3校6チームが集まり、吉田氏を含む5名の審査員、他大学の受講生や教員に対しプレゼンテーションを実施。本学からは3チームが登壇しました。チーム『コロニィ』は心身共にリラックスできるベージュブラウンを基調とした空間での、地産地消を意識したヘルシーなメニューを提案。続くチーム『SOGO』は、花を使った安らぎカフェ空間をテーマに、キッチンとダイニングルームを一体化して開放的なカフェ空間を提案。チーム『Retreat Haru Kitchen』は地域住民からも親しまれる「kakurega cafe」として、日常から少し離れた静かな時間の中、デジタルデトックスできるカフェを考案しました。
審査の結果、チーム『Retreat Haru Kitchen』が吉田氏のyzda賞を受賞。自らも学生たちと同じスケジュールで設計に取り組んだという吉田氏は「5週間でこの内容を完成させるのはどのチームも大変だったと思います。参加者のこれまでのプロセスを見ていると、胸が熱くなりました。皆さんの取り組みに対する熱量は本当に素晴らしく、私自身にとっても最高のギフトになりました」と講評しました。
チーム『Retreat Haru Kitchen』のメンバー石橋洸さん(福岡工業大学附属城東高校)は「去年よりよいものを作ろうと毎週集まってアイデアを出し合いました。yzda賞を頂けたことは驚きと同時にとても嬉しいです。課題への取り組みは大変でしたが、チームのみんなで楽しみながら頑張って本当によかったです」と笑顔で語りました。
※1 リトリート:日常から離れ、心身の休息と回復を目的とした空間
※2 エスキス:自分のみ、あるいは講師やチームメンバーなどと行う設計・デザインのための思考行為
■インテリアデザイナー・吉田恵美氏について
・テレビ西日本「美の鼓動」
・これまでの活動
本学での講演会
建築インテリアデザイン・ワークショップ(第1回)
今回のワークショップ周知
【住居・インテリア学科】




