小郡市との官学連携による施設予約システム開発が高評価

 理工学部情報科学科成凱教授は小郡市との官学連携プロジェクトとして、同市野球場の予約業務を効率化する「施設予約システム」の開発に取り組みました。

 同プロジェクトは、地域社会の課題解決を目的に、行政と大学が連携して実践的なシステム開発を行うもので、ドメイン駆動設計(DDD)*の手法を用いて業務の複雑性を整理しながら、利用者にとって使いやすいシステムの構築を進めました。

 プロジェクトメンバーとして開発に参画した大学院2年(当時)の井手伊織さん(筑紫台高校)は、その成果をもとに、2025年3月5日~6日に開催された「火の国情報シンポジウム2025」(主催:情報処理学会九州支部)にて、論文「ドメイン駆動設計に基づく施設予約システムの開発」を発表。地域課題に対する技術的アプローチとその完成度が高く評価され、情報処理学会九州支部奨励賞を受賞しました。

 本学の教育・研究活動が地域社会に貢献し、その成果が学術的にも認められたことは、大変意義深いものです。

*ドメイン駆動設計(DDD:Domain-Driven Design):業務の内容や構造(=ドメイン)を深く理解し、それをもとにシステムを設計・開発する手法。業務担当者と開発者が共通の言語で議論しながら設計を進めることで、実際の業務に即した、使いやすく柔軟なシステムを構築することが可能になります。

【産学共創・研究推進本部/理工学部/情報科学研究科】

研究・産学連携のトップページへ