10月5日(土)、建築都市工学部建築学科60周年記念事業として、建築家山﨑健太郎氏を招いた講演会「出来事としての建築」を開催し、在学生や卒業生、近隣大学の学生ら約350名が参加しました。
山﨑氏は「子供から高齢者まで幅広い世代の人々に受け入れられ、人生の一部となっているような建築」をコンセプトに活動されています。今回は、「52間の縁側(千葉県八千代市)」をベースに「糸満漁民食堂(沖縄県糸満市)」の事例を織り交ぜ、設計受注から完成後に至るプロセスを赤裸々に語っていただきました。
山﨑氏は「建築は出来事の始まり。建築と暮らしが結びつき、建物を使う方が成熟してくることにより、出来事が望ましい形に向かっていくと考えている」と結び、会場の参加者から多くの拍手が送られました。
講演後に同学科3年の吉田壮太さん(宮崎工業高校)は「山﨑さんの講演を聞いて、建築と社会環境は密接な関係であると改めて感じました。多種多様な人々が上手く付き合うことができ、協力し合える場として空間を作り、また居方という新しい考え方を知ることが出来ました。建築は時代と共に感覚が変化していくため、その時代、環境、使う人に合わせた建物を考えることが大切だと思いました」と感想を語ってくれました。
【建築学科】