豊増 彩華

豊増 彩華

豊増 彩華
  • 短期大学部造形芸術学科/鳥栖高校

進学先に本学の造形短期大学部を選んだ理由

高校生の時「もっと絵がうまく描きたいけれど、何が足りず何を知らないのかが分からない」という気持ちが強くあり、3年生の時に芸術系大学への進学を考えるようになりました。4年制大学と迷いましたが、2年間で集中的に学ぶことができ、大学への編入制度もあるという点が決め手となり造形短期大学部(当時:九州造形短期大学)を選びました。

在学時のキャンパスライフについて

一人の空間が自分に適した作業環境なので、授業で新しい知識や技術を学び、自身の創作にどう生かせるか家に帰ってから試行錯誤するサイクルでした。授業でなければ経験しなかったであろうフィギュアやトンボ玉の制作は特に印象深く記憶に残っています。

興味のある分野も表現方法も十人十色で、学内を歩けば作者と作品に同時に出会えて、制作にまつわる話まで聞けてしまう環境でした。芸術系の学部がある大学ならではの一番の旨味だなぁと日々噛みしめるキャンパスライフでした。

在学中の2017年、Red Bull Doodle Artにて、見事ワールドチャンピオン(1位)を獲得

まさに翼をさずかるような経験ができたのはRed Bullさんや関わってくださった方々のおかげなので、その場に居ることができた嬉しさと感謝の気持ちでいっぱいになりました。Red Bull Doodle Artでは、線や色を魔法のように魅力的に操う世界中のアーティストと出会いました。約10年経った今でも、その時出会ったみんなが地球をぐるりと囲むようにどこかに居るのだと思うと、気持ちが温かくなって創作意欲が湧いてきます。また、VRを用いた作品制作をきっかけに、作品が同じ空間にある立体的な表現により深く魅力を感じるようになり、卒業制作では立体イラストレーションに取り組みました。

(c)Nicholas Bruno /Red Bull Content Pool

 

関連ニュース:「Red Bull Doodle Art 2023 日本決勝」が本学美術館で行われました(前回チャンピオンとして審査を担当)

日本マクドナルド株式会社が開催したオリジナルえほんのコンクール「ハッピーえほん大賞」において、一般部門でグランプリを受賞(全8,119作品中)。
2026年冬、株式会社小学館より「ほんのハッピーセット」として発売予定。

ハッピーえほん大賞への応募については“言葉と絵の心地いいリズムやバランス”、“絵本と読み手の境目について”など、これまで考えたことのなかった視点から創作と向き合いました。出口の見えない焦燥感もありましたが、これまで培ってきた“ちから”や“好き”が出口を一緒に探してくれる安心感もあって、創作が自分にとってどういう存在であるか再認識する豊かでハッピーな制作期間でした。制作を振り返り、今このように思えるのは編集の方をはじめ、多くの方にサポートしていただいたからこそです。とても感謝しています。

今後の展望

今できるようになりたいこと、今やってみたいことにチカラいっぱい取り組むということを繰り返してきたので、行きつく先を考えたことがあまりないのですが、家族や友人、関わってくださった方々が居るからこそ、今も描き続けることができています。大切な人たちに何をどうすれば「ありがとう」として渡すことができるのかまだ分からないので、それを形にできる力をつけたいと思っています。また、立体造形への興味や裁縫スキルの修得など、これから勉強したいことも沢山あります。

これから大学生になる中学生、高校生に向けてのエール

私自身が試行錯誤をしながら道半ばにいるのでエールとはいえませんが、個人的には“興味(~してみたい)には消味期限がある”ということを最近経験しました。興味を10年間新鮮に保てていても10年1日目には期限が切れていたり、失敗を恐れ遠目に観察している間に期限が切れたり、いざ準備バッチリでもさまざまな要因で延期せざるを得ず保留になった興味もあります。目の前にあるキラキラの興味がどんな味なのか分からないままではもったいないので、いつか少しずつでも、その味を確かめられたら素敵だと思います。

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