グルン ソバ

　ネパールの観光地ポカラで育った私は、幼い頃から観光客との触れ合いが日常的でした。その中でも日本人は特に優しく親切だったので、魅力的な国だと思っていました。

　ネパールの大学で３年間心理学を学びましたが、なかなか仕事がなかった時に、自分で店を経営することに興味を持ち始め、多種多様な企業がある日本なら出店のチャンスがあるのではと考え、日本への留学を決めました。

　進学するためには日本語を習得しなければと考え、まず日本語学校に入学しました。語彙を少しでも早く定着させようと、授業で学んだことをアウトプットする目的で、アルバイトの接客時に失敗を恐れずにお客さんと会話することを心掛けました。

　今年４月、福岡県東警察署から「ニセ電話詐欺」による被害を未然に防いだとして、感謝状を頂きました。

　コンビニでアルバイトしていた時、高額の電子マネーを購入しようとする高齢の女性がいたので不審に思い、「何に使うつもりですか。誰かに渡す予定ですか」など質問しましたが、曖昧な答えしか返って来なかったため「もしかして騙されているかもしれない」と思い、女性にはその場で待ってもらいすぐに警察に通報しました。

　後日、その女性がお礼を伝えに来てくれ、勇気を出して行動して良かったと思いました。

　この事を母国の両親に報告したら、涙を流して喜んでくれ本当に誇らしい気持ちになりました。

　ネパール料理のお店を出店することです。ネパールの食生活は「１日２食+おやつ」が基本で、日本人がご飯とみそ汁を食べるように、主食はほとんどダルバート（豆・ご飯）とタルカリ（付け合わせのおかず）です。栄養バランスがとれたネパール定食を、スパイスを調整して日本人向けにアレンジしたものと、本場の味の両方を提供できる店舗経営を目指し「日本で出店」の夢を叶えます。