王塚古墳に巨大「トリックアート」が出現

 9月29日(日)、嘉穂郡桂川町にある国特別史跡の王塚古墳に、地面から浮き上がる巨大な梅の花の「令和」の文字が出現しました。

 これは、造形短期大学部の学生30人が描いた、目の錯覚で立体的に見える巨大トリックアート。暗闇の階段から這い上がってくるザリガニ、餌の魚を前足で捉えて飛び立つ瞬間の鷲など、4つのだまし絵が、来場者を驚かせています。

 この取り組みは、10月19日(土)から2日間開催される王塚古墳祭まつりの来場者に、体験型のアートを楽しんでもらいたいと始めたもので、今年で3年目です。

 梅の花の「令和」をデザインした、2年生の吉岡末琴さん(屋久島高校)は、「制作初日の午後に突然雨に見舞われて、乾いていない部分が流れ落ちるというトラブルや地面への着色に苦戦しましたが、なんとか2日間で完成させることができました。お祭りでは、たくさんの方にトリックアートを楽しんでもらいたいです」と話しました。

 プロジェクトを担当する、ファン禧晶ヒジョン准教授は、「トリックアートは、原画をしっかりと描くことが、実際の作業をスムーズに進めるポイントです。また、大きな絵を描く機会は貴重なので、このような場を提供してもらえることに感謝します」と話します。

【造形短期大学部】

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