社会起業家を育成する「第6回ソーシャル・ビジネスプラン・コンテスト」を実施しました

 12月4日(土)、オープンイノベーションセンター・インスペースは、株式会社日本政策金融公庫福岡支店と協力し、ソーシャル・アントレプレナー(社会起業家)の育成を目的とした「第6回ソーシャル・ビジネスプラン・コンテスト」を開催しました。

 当日は、5つの学部から10チームが、空き家を活用したシェアハウスの運営などのビジネスプランを発表し、株式会社アバンティ会長・渡邊智惠子氏や日本政策金融公庫・宮本大資氏など5人の審査の結果、チーム「想」の「自己肯定感を高める動画配信サイトの開発」と、チーム「NEKONOTE」の「視覚障がい者向けインターネットデリバリーサービスの開発」が最優秀賞に輝きました。

 チーム「想」の発表は、他の先進国とに比べて自分への満足度が低い日本の若者の自己肯定感を高める動画配信サイトで、周りの人の称賛の声を届けるサービスです。

 また、チーム「NEKONOTE」の発表は、コロナ禍を契機に高まったフードデリバリーサービスを視覚障がい者にも便利に使えるようにするシステムの提案で、フードメニューやキャンペーンなどの内容を音声で案内するとともに、注文確定までの操作を音声で確認しながら行うものです。

 審査員からは、それぞれ、「取り繕った姿を公開するこのSNS時代において、ありのままの個を認め合える本来のSNSの在り方を提示した」「日本の視覚障がい者のうち、スマートフォン使用率50%超、点字識字率10%という社会状況を踏まえた、障がい者の快適さを追求したサービスである」と評価されました。

 チーム「想」のリーダー・中丸与志哉さん(商学部経営・流通学科4年・富島高校)は、「目には見えない“人間の本質”や“本来の人間の価値”を捉えた提案ができたと思います」、チーム「NEKONOTE」のリーダー・犬丸秀斗さん(同学科3年・春日高校)は「共同経営するカフェ『in.out』で社会実験を行いつつ、今後製品化を目指していきたいです」と語りました。

 ※ソーシャル・ビジネス・・・ソーシャル・ビジネスとは、環境や少子・高齢化、経済の低迷など
             さまざまな社会的課題の解決を、事業(ビジネスモデル)を通じて
             解決していく新しいビジネスの形のこと

【オープンイノベーションセンター・インスペース】

 

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