名刺入れデザインプロジェクトで卒業記念品を制作

 

 毎年、芸術学部生活環境デザイン学科プロダクトデザイン専攻では、大学から卒業生へ贈られる卒業記念品「名刺入れ」のデザイン制作をしています。

 本年は清水稔研究室2年の植上希穂子さん(筑紫女学園高校)、小川姫乃さん(福翔高校)、藤田啓祐さん(九州産業大学付属九州高校)の3名が、久留米織の有限会社光延織物と共同で企画制作しました。

 学生たちは、名刺入れのデザインを考える際に、「コンパクト」、「収納枚数」、「スムーズな取り出し」の3つを重視しました。今年度は『コンパクトなボックス型』と『Vカットの取り出し口』を採用し、鞄内で名刺が散乱しないように蓋をマグネットでしっかりと閉めるアイデアを実現しました。

 生地には、糸のムラをあえて見せる久留米織のネップ糸を使用しており、温かさを感じさせます。生地色のグレーとターコイズブルーのコンビネーションがモダンな印象を与え、名刺入れを包むハンカチーフは、パッケージのクッション材の役割をしており、個装箱をなくしたエコなデザインです。

 参加学生は「この活動を通して、デザインの力を身近なものに発揮する有効性を実感し、決して飽和はなく、色々な気づきをデザインすることでより良くできると感じました」と話します。

 最終的に、機能やコスト、デザインに納得がいく卒業記念品が完成しました。

 ※久留米織とは、福岡県筑後地方に伝わる綿織物で、綿入れはんぺんやもんぺの素材として使われています。久留米織の特徴として、複数の糸を使って生み出す細かな織り技術が挙げられます。

【芸術学部】

 

 

 

 

 

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