「第12回教育フォーラムin九産大」を開催しました

   <杉田 一真 氏>     <関田 一彦 氏>    <中村 光江 氏>    <近藤 亮介 氏>

 2月15日(土)、「第12回教育フォーラム」を開催し、大学や企業などの教育関係者約200人が参加しました。

 今回は、「学士課程教育における内部質保証にどう取り組むべきか」をテーマとして、文部科学省の大学教育再生加速プログラムに採択されている4大学の先進的な実践事例を共有し、各々の大学でどのように取り組むべきかなど活発な議論が展開されました。

 初めに、産業能率大学経営学部准教授の杉田一真氏が「教授行動・学習行動・学修成果三位一体の可視化」と題し、「学修成果のみならず教員の教授行動、学生の学習行動を可視化し、相互の関係を検証することが質の保証に繋がる」と話し、創価大学教職大学院教授の関田一彦氏は、「学修成果を可視化し、それを改善につなげることが重要」と呼びかけました。
 

 続いて、日本赤十字九州国際看護大学看護学部長の中村光江氏が、卒業時に求められる力の獲得状況を示した「看護職キャリアパス基礎スケール」の開発事例を、鹿屋体育大学教育企画・評価室特任助教の近藤亮介氏は、大学で身につける能力・成長を可視化する、スポーツ指導力の測定指標SCCOT(Sports Coaching Competency Test)の開発事例を紹介し、「個々人の成長」への意識づけの重要さを唱えました。

 その後、本学の秋山優副学長をコーディネーターに行われたパネルディスカッションでは、4人の発表者が学生の主体的な学びや、内部質保証とは何かなどについて意見を交わし、「学修者のニーズを適切に把握したうえで、4年間の学習活動をいかに納得感のある形で可視化できているかが重要だ」という認識を共有しました。

 参加者から、「多種多様な教育現場の『見える化』への取り組みに驚いた」や、「質保証が明確になることで、受験生もしっかりと大学を選ぶ時代が来ると感じた」などの感想が寄せられました。

【教務部】

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