商学部教員 「第11回多国籍企業学会賞」「第24回日本流通学会賞」「日本消費経済学会奨励賞」を受賞!

   

 商学部経営・流通学科秦小紅講師が執筆した『現地市場における国際総合小売企業の発展プロセス研究-成都イトーヨーカ堂の事例を中心にして-』(五絃舎)が、企業の国際化に関する優れた研究に対して贈られる「第11回多国籍企業学会賞」の「単行本の部」で学術研究奨励賞を、流通に関する優れた研究に対して贈られる「第24回日本流通学会賞」の学会奨励賞を、消費や消費者問題に関する優れた研究に対して贈られる「日本消費経済学会」の奨励賞を受賞しました。

 本書は、小売国際化に関する丹念な先行研究調査を踏まえたうえで、中国・成都イトーヨーカ堂の発展プロセスを詳細なケース・スタディーによって解明するもので、多くの既存研究が現地子会社(本書の場合、成都イトーヨーカ堂)の言説のみで構成されているのに対し、現地供給業者(メーカーや卸売業者)にも調査範囲を広げた点が特長です。

 成都イトーヨーカ堂による現地供給業者の人材育成支援を通し、専門性の向上と業績改善を図ったことで相互の信頼関係が構築され、顧客ニーズに継続的に対応できるサプライチェーンを築き上げたというプロセスを、長期にわたる現地調査により解明しました。

 秦講師は、「成都イトーヨーカ堂の20年の発展の歴史や要因を解明すべく研究を重ねてきたので、3つの学会からの受賞は本当に光栄です。今後も、小売業の戦略や発展について研究を深めていきたい」と喜びを語りました。

【商学部】

 

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