末吉先生と西嵜先生の超伝導に関する研究成果が国際学会誌に掲載されました

 2022年2月23日に、九州産業大学理工学部電気工学科の末吉哲郎准教授西嵜照和教授の超伝導に関する研究成果が国際学会誌IEEE Transactions on Applied Superconductivityに掲載されました。

 論文題目:Morphology of Columnar Defects Dependent on Irradiation Direction in High-Tc Superconductors

 概要:異なる角度で傾斜したイオン飛跡の形態は、80 MeV Xe イオンで照射された GdBCO 被覆導体の TEM 観察によって体系的に調査されました。 c 軸に沿った 80 MeV Xe イオン ビームは、サンプル全体のイオン経路に沿って短くセグメント化された (不連続な) 柱状欠陥 (CD) を生成しました。一方、イオンビームをc軸からわずか20°傾けると、不連続なCDではなく、照射方向に太く細長い(連続した)CDが形成された。 c軸からより大きな角度で傾斜した照射では、表面からより深い深さまで連続したCDの形成が観察された。照射角度に対する微細構造の変化は、CD の形成中の異方性温度広がりによって引き起こされ、これは、高温超伝導体の異方性熱拡散率に起因するものでした。また、CD の方向依存性形態から逆算した照射条件である 50 MeV の Kr イオンを用いて、YBCO 薄膜に c 軸に対して±45°の照射角度で不連続な CD を形成できることを示しました。

理工学部のトップページへ