住居・インテリア学科 学生がデザイン・製作に携わったオリジナルオフィス家具が完成

 建築都市工学部住居・インテリア学科の学生が、一級建築士事務所「株式会社ヒラテ技研福岡事務所」(福岡市博多区)の依頼を受け、同社オフィス内に設置する家具製作プロジェクトに取り組みました。

 既製の什器を配置すると生じるデッドスペースは、現代オフィス環境の課題のひとつです。本プロジェクトは、住居・インテリアを学ぶ学生たちが、実際に使用される家具のデザイン・設計・製作・設置を通じて、実社会で求められる機能性とデザイン性の両立など実践的なスキルと知識を習得します。

 2024 年10月にヒラテ技研福岡事務所の依頼を受け、学生7名が同社オフィス内の「壁面収納」と「窓と柱の間のデッドスペースを有効活用する家具」のデザインを同社に提案。採用デザイン決定後、同学科近藤岳志講師の指導のもと詳細な製作図にブラッシュアップし、仕上げ材の選定も学生が担当。製作は、大手家具メーカー「株式会社天童木工福岡営業所」(福岡市中央区)同社協力工場の手によって進められ、2025年6月2日(月)、最終的に完成した家具を学生の手によって同社オフィスに設置しました。

 無事に納品・設置を終え、壁面収納家具をデザインした同学科3年の⽥中桔平さん(東福岡高校)は「授業で図面上の設計は多く経験しますが、実際にそれを形にする機会は貴重です。学生のうちにこのような経験をさせていただき感謝しています。なにより設置後、依頼主に喜んでいただきとても嬉しかったです。今回の経験は今後の設計にも生かしていきたいです」と感想を述べました。

 余白活用収納家具を提案した同じく3年の池松美南さん(伝習館高校)は「引き出し式の棚でデッドスペースを有効活用する収納家具を提案しました。企業のシンボルやオフィスに馴染む色やデザインを選定することにもこだわりました。プロジェクトを通じて、デザイン段階よりも実用性を高めるための調整が難しいことも学びました。家具デザインの仕事に興味があるので、この経験を今後の学びや就職活動に生かしていきたいです」と話しました。

【住居・インテリア学科】

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